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浦和・西川とG大阪・東口、東西の日本代表GKが語るルヴァン杯決勝3つの分岐点

フットボールチャンネル 10/17(月) 11:49配信

 10月15日、埼玉スタジアムでルヴァンカップ決勝が開催され、PK戦で浦和レッズがガンバ大阪を下し、13年ぶりの同大会(以前はヤマザキナビスコカップ)制覇を果たした。120分で決着がつかない締まりのあるゲームとなったが、その要因の一つとして、浦和・西川とG大阪東口、両GKの働きが挙げられるだろう。試合後に2人が語った言葉から、同試合3つの分岐点を紐解く。(取材・文:舩木渉)

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ともに日本代表の常連である両守護神

 Jリーグのクラブにとって3大タイトルのひとつ、YBCルヴァンカップ(旧ヤマザキナビスコカップ)の決勝が15日に行われた。PK戦までもつれた激戦の末、浦和レッズがガンバ大阪を退けて13年ぶり2度目の戴冠を果たしている。

 両クラブの対戦は、ここ数年重要な局面で何度も訪れ、そのたびに好ゲームを演じてきた。今回もその例に漏れず最後まで手に汗握るギリギリのせめぎ合いが続き、5万人以上の観客を魅了した。

 その熱戦を演出した要素のひとつの要素に、両チームのGKが挙げられる。浦和レッズの西川周作とガンバ大阪の東口順昭。ともに日本代表の常連でもある守護神は、その実力にふさわしいパフォーマンスでチームを最後方から支えた。この2人でなければゴールはもっと増えて、違った展開になっていただろう。

 そんな2人が試合後に勝負の分かれ目となった3つの場面についてGKの目線で語ってくれた。

1つ目の分岐点:アデミウソンの先制ゴール

 1つ目の分岐点は17分のガンバ大阪が先制したシーンだ。ピッチ中央でボールを奪ったアデミウソンがそのままドリブルで独走し、ゴールを奪った。ブラジル人アタッカーの個の力がクローズアップされがちな場面だが、GK目線で見ると技術的にもメンタル的にも非常に興味深い1点だったことが見えてくる。

 アデミウソンは自らのゴールについて「ディフェンスの選手があきらめず僕についてきていたので、西川も最後の最後まで味方のサポートを待っていたはず。あとは僕がドリブルしていく中で、ミスを待っていたと思う。だけど、ドリブルのコントロールがうまくいって、きっちりGKを外して決めることができた」と振り返る。

 西川はこの場面、アデミウソンとの距離をそれほど詰めようとせず、体を大きく広げてシュートコースを限定しながら、シュートが放たれるまで動かなかった。足を止めて、相手にタイミングを外されても即座に対応できるよう駆け引きしていた。

 結果はアデミウソンの粘り勝ち。西川はシュートを決められてしまった。しかし、GKとしてこの対応が間違っていたわけではない。実はこの場面で「これが正解」と断言できる選択肢はない。GKそれぞれのスタイルや間合い、能力によって「正解」の対応はそれぞれ変わってくる。

 実際にG大阪側から見ていた東口は、自分ならアデミウソンの突破に対してどんなプレーを選択するか語ってくれた。

「ドリブルが足についていない時点でできるだけ距離を詰めて、体から突っ込むしかないかなと。正面からドリブルされていたのでGKとしてはなかなか角度が作れなかった。ちょっと難しい場面ではあったと思います。(西川は足を止めたが)それをもうちょっと早いタイミングで突っ込みにいってもよかったかな」

 ほぼゴールの正面から向かってきた選手には多くの選択肢がある。対峙する選手1人でシュートコースを限定するのは難しく、不用意に突っ込めば簡単にかわされてしまうかもしれない。それでも東口は相手がボールを自分のものにできていない瞬間を素早く判断し、距離を詰めて選択肢を削りにいくと述べる。機動力があって思い切りの良さが光る東口らしい考えだろう。

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最終更新:10/17(月) 12:09

フットボールチャンネル

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