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本田が蚊帳の外に置かれる一方でミランは躍進 皮肉な状況に直面する10番は来年1月に放出も

Football ZONE web 10/17(月) 18:36配信

モンテッラ監督は「欧州の香りが漂ってきた」と手応えをつかむ

 ACミランは16日の敵地キエーボ戦で3-1勝利を飾り、勝ち点16でローマに並びリーグ2位と躍進している。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は「欧州の香りが漂ってきた」と4年ぶりの欧州のカップ戦出場権獲得に手応えを掴んだようだ。一方、在籍中に欧州カップ戦の出場権を手にできていない日本代表FW本田圭佑は、移籍後初めて完全なベンチ要員と化しており、この試合では左足捻挫でベンチ入りも果たせなかった。背番号10が蚊帳の外に置かれるなか、チームが躍進するという皮肉な状況になっている。

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 今季の移籍市場で目立った補強のなかったミランだが、若き戦術家として知られるモンテッラ監督の下で好調をキープする。古巣のローマと勝ち点で並ぶ2位につけており、10月半ばの時点でこの順位にいるのは実に6年ぶりだ。

「キエーボが力強い出だしだった。我々の連動性も十分ではなかったので、怒っていた。だが、ハーフタイムからは勝利にふさわしい試合だった。我々に脅威をもたらした素晴らしいキエーボとの試合は、序盤にゴールを決められなかったが、我々が勝利に値した」

 モンテッラ監督は喜色をにじませた。この日はロシア・ワールドカップ南米予選で疲労蓄積のコロンビア代表FWカルロス・バッカを後半43分間までベンチに温存し、FWジャンルカ・パラドゥーラを先発起用。キャプテンのMFリッカルド・モントリーボが膝の靭帯断裂で長期離脱を余儀なくされたため、18歳の期待の司令塔MFマヌエル・ロカテッリを先発に抜擢していた。

名門復調の兆しに「自信と結果が助けになる」

 キャプテンの負傷離脱やエースFWの疲労蓄積でメンバーを入れ替えたにもかかわらず、キエーボ戦ではMFユライ・クツカ、FWエムバイ・ニアング、オウンゴールで順調に加点した。

「私はこれで欧州の香りを感じている。そうだ。土曜日にはユーベと戦う。欧州最強のチームの一つだ。スクデット争い? そんな状況に我々はない。我々はずっと格下だ。ミランは欧州(の舞台)から長きに渡り離れ続けてきた。選手たちの笑顔を見ることができた。彼らには自信といい結果が助けになるんだ」

 指揮官はこう語った。ミランは3年連続で欧州のカップ戦出場権を失っていたが、モンテッラ監督就任1年目にして、凋落の名門は復活の気配を見せている。一方、左足首の捻挫で故障を余儀なくされた本田には皮肉な状況だ。2014年1月にミランに移籍金ゼロで加入した背番号「10」の在籍期間で、ミランはUEFA欧州リーグ出場権を逃し続けてきた。

 モンテッラ監督は創造性と局面打開力、テクニックに優れる元U-21スペイン代表MFスソを右ウイングのレギュラーに固定し、本田は今季開幕8試合連続で先発落ち。これまでの政権では出番を与えられてきたが、今季の出場時間はわずか19分と完全なベンチ要員として扱われている。地元メディアに「練習場だけのサムライ」と揶揄される屈辱の10番が蚊帳の外に置かれるなかでチームは躍進しているのだ。

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最終更新:10/17(月) 18:36

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