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外国人投資家がついに日本株を買い始めた? 

東洋経済オンライン 10/17(月) 5:00配信

 為替市場で、米ドルが主要通貨に対して強含む展開が続いている。これは主に年内の米金利引き上げ観測が高まっていることが原因だ。前週末のドル円相場は1ドル104円10銭台だった。13日(木)の東京時間には104円64銭と、9月の戻り高値104円32銭を上抜く場面も見られた。

■外国人投資家は、ついに「買い」に転じた? 

 一方、日経平均株価は11日(火)に1万7074円まで上昇したが、9月戻り高値の1万7156円をクリアできなかった。売買代金の低迷が続いており、日経平均の上値は重そうだ。

 日経平均が、上下一定の「ボックス相場」の上限で跳ね返されるパターンには慣れっこになっており、市場関係者からも「やっぱりダメだね」といった声が聞かれる。しかし、14日(金)の引け後に発表された10月第1週(3日-7日)の投資部門別売買動向では、大きな変化が見られた。

 日本株を大幅に売り越していた外国人投資家が、現物と先物合計で7679億円も買い越したのだ。

 この買い越し傾向が継続するのであれば、日経平均はボックス相場から方向感の出る「トレンド相場」に転換する可能性がある。今回は「その兆し」について説明したい。

 少し前のことになるが、10月第1週の日経平均は410円(+2.47%)、TOPIXは27pt(+2.08%)それぞれ上昇している。現物と先物の、「売り手」「買い手」を細かく見ていこう。

「売りの本尊」外国人が「買い」に

 まずは現物市場だ。

 現物市場
【売り手】
個人投資家・・・・2877億円
投信・・・・・・・ 435億円
信託銀行・・・・・ 278億円

 【買い手】
外国人投資家・・・2805億円
事業法人・・・・・ 162億円

 次に、現物に先物を加えたものが以下だ。
現物+先物市場
【売り手】
個人投資家・・・・3640億円
信託銀行・・・・・1235億円
証券自己部門・・ 291億円

 【買い手】
外国人投資家・・・7679億円

 となっている。「逆張り投資」を手掛ける個人投資家が売り越した一方、外国人投資家が大幅な買い越しとなった。

■外国人投資家の買い越し額は想定外の高水準

 外国人投資家の買い越しは、現物で6週ぶり、先物では2週ぶりとなる。「先物+現物で7679億円」という金額規模は、7月第2週の約1兆円(現物3511億円+6494億円)以来で、今年3番目の買い越し額(2番目は4月第3週の9033億円)である。

 一方で、東証1部の売買代金は10月に入って2兆円台に一度も乗せていない。先物市場も、225先物の日中売買枚数は3-5万枚にとどまっており「商い活況」とはほど遠い状況にある。そのような閑散とした地合いのなか、外国人投資家がこれだけ日本株を買っていたことは想定外と言えよう。

 市場では、個人投資家主体の相場展開は「ボックス相場」、外国人投資家主体の相場展開は「トレンド相場」と見る節がある。様々な投資主体が複雑に絡んでいる足元の状況下、この2パターンで区切るのはいささか大雑把な感はあるが、今年に入って「売り方の本尊」とも言われる存在だった外国人投資家が大幅な買い越しに転じたことは、注目ポイントだ。

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最終更新:10/17(月) 5:00

東洋経済オンライン