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「緊張」と決別! 極限状態のCAの訓練から生まれたリラックス法

nikkei BPnet 10/17(月) 9:18配信

 「マナーはできるかできないかではなく、やるかやらないか」――この連載で何度もお伝えしているように、マナーは習慣です。しかし、日頃どれだけマナーを意識している方でも、ここぞというときに限って失敗してしまうことがあります。なぜでしょうか?

 その原因は緊張です。例えば、大切なお客様を前に緊張し、普段であれば考えられないような失言をしてしまった、重要なテストに限ってマークシートの記入が一列ずれていた……程度に差こそあれ、皆さん同じような経験はあるのではないでしょうか?

 この緊張は些細なもののように感じますが、一生私たちについてまわる厄介なものです。だからこそ、1日でも早くこの緊張をコントロールすることができれば、これからの人生とても楽になりますよね。そこで今回は、緊張をコントロールする方法を中心に、マナーをはじめとするパフォーマンスのさらなる向上を目指していきます。

●懸命に準備をしている人ほど緊張してしまう矛盾

 できるだけ緊張を抑える方法として、まず思い浮かぶことはなんでしょうか。ツッコミ所や不安要素がなくなるまで事前準備をしっかりと行う、ということでしょうか。確かにこれは緊張を和らげるためのセミナーなどでよく聞く方法です。しかし正直、これは綺麗事だと思うのです。

 フライト先の国の空港の状況やステイ先、お国柄などをお客様にご案内することもCA(客室乗務員)の仕事の一つです。ベテランCAになればさまざまな国・地域に滞在した経験が増え、ご案内もしやすくなります。それに対して新人CAは、滞在経験のある国が比較的少ないです。つまり新人CAほど、自分自身も初めて訪れる国についてご案内しなければならない機会がどうしても多くなってしまいます。

 事前にフライト先の情報を躍起になってリサーチしたこともありました。本番では、努力の成果を発揮しようと気合い十分です。しかしこのようなときほど、お客様の前では緊張してしまいました。完璧に網羅した情報などあり得ないのに、試験に臨むような感覚になり、力みすぎてしまったのですね。

 そこで事前に一通りリサーチしたら、本番でいかにそれを生かすかに執着するのではなく、昨日の事はいったん忘れて、ただ目の前のお客様に集中するようにしました。すると肩の力が抜け、視野が広がり、臨機応変な対応ができるようになりました。そして、必要以上に緊張することがなくなりました。

 もちろん準備はできる限りしておくに越したことはありません。しかし、準備は準備。本番を迎えたら、もうじたばたしてもどうにもなりません。「準備したことを完璧に遂行しなくてはいけない」とか、「絶対に自分のプラン通りに進めなくてはいけない」と自分のハードルを上げすぎてしまうのは逆効果です。「あの部分が不十分だったのでは」など、考えれば考えるほど不安要素があふれて出て緊張を高めてしまうのですね。

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最終更新:10/17(月) 9:18

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