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「頑張りが報われない人」に共通する足りないものとは

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 10/18(火) 5:00配信

アメリカで注目が集まっている“ハピネス研究”を知っていますか? この分野では、「働く人の精神がどのように仕事に影響するか」についての研究が盛んに行われ、それが実践の場でも取り入れられています。これは仕事で感情を出すことをタブーとしがちな日本とはずいぶん違う考え方です。本連載では、翻訳・通訳者の相磯展子が、「ハピネス研究」をはじめとする海外の仕事観を紹介しながら、日本の仕事の常識に疑問をぶつけていきます。違った視点に触れることで、悩みを解決するヒントがきっと見つかるはずです。

 「こんなに頑張っているのにどうして報われないの?」あなたはこんな風に悩んだことはありませんか? 

 その答えはおそらく「頑張りが足りない」からでしょう。

 ちょっとドキッとしましたか? 「え、でも私こんなに頑張っているのに!どうして?」という不満の声が聞こえてきそうです。

 残念ながら「成功」への近道はありません。いくら才能があっても、努力がなければどこにも到達できないのは事実です。オリンピック選手を見てください。そのすばらしいパフォーマンスは、膨大な練習量の賜物です。

 しかし、輝くためには単なる努力だけではダメなのです。

 私たちの文化は「頑張り」だけを取り出して美化する傾向があります。学校では頑張った生徒が先生に褒められます。ドラマなどで描かれる「苦しみながら頑張る主人公」の姿は視聴者の心を動かします。しかし、頑張りは「成功」の全体像の一部にすぎません。私たちはこの「頑張り」だけに焦点を当てることで、それ以上に大事なことを見落としています。

 「え?」と思ったあなたに「頑張り」の本質について説明したいと思います。

誰もが陥る間違った頑張りとは?

 実は「頑張り」は2種類あります。学校のシナリオに例えると一つは、「先生に褒められたいから頑張った」というもの、もう一つは「楽しいから頑張った」というものです。

 この2つの違いは分かりますね? それは動機の所在にあります。

 12年以上、「粘り強さ」「根性」とも訳せる「Grit(グリット)」を研究し続けてきたアメリカの心理学者アンジェラ・ダックワースは、並外れた「頑張り」を発揮する人にはある共通点があると言います。

[引用]私はこれまで産業、公的事業、学問、スポーツ、芸術といった領域で活躍するグリットのかがみといえるような人たちをインタビューしてきました。その多くが、同僚たちの2倍の時間働いています。そして、一人として自分の外側の何かに努力を強いられていると答えた人はいません。

(Wired誌「Not enjoying your job!? Let the spark of passion come first」)

 外から努力することを強制されていない!? それって一体どういうことなのでしょうか?

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最終更新:10/18(火) 5:00

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