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「四角いスマホ」はもう古い? 液晶で沈んだシャープが液晶で挑戦

NIKKEI STYLE 10/18(火) 7:47配信

 スマートフォン(スマホ)の差別化が難しくなってきた、と言われる。確かに、フィーチャーフォンの時代は二つ折りやスライドなど「機構」とデザインがセットになっていた関係で、もっとバリエーションがあった。どうしても板型にしかならないスマートフォンは差別化が難しい、というのもよくわかる。

 一方で、そこに一石を投じようという動きもある。2016年10月4~7日に千葉市・幕張メッセで開かれた「CEATEC JAPAN 2016」の一角でそれを見つけた。今回は、「角が丸い液晶」から「四角くないスマホ」が生まれる可能性について考えてみたい。

■「フリーフォームディスプレイ」で四角くないスマホを
写真1

をご覧いただきたい。

 一見普通のスマートフォンだが、角が「丸く」なっている。角が丸いスマホなんて珍しくない……と思われるかもしれないが、これは違う。普通の「角が丸いスマホ」は、ボディが丸いだけでディスプレーは四角い。だがこのスマートフォンは、ディスプレーの角が丸まっている。すなわち、普通の長方形ではなく、「角丸の長方形」のディスプレーが使われているのだ。別にマジックではない。ほんとうに液晶パネルの角が丸くなっているのだ。そして同時に、液晶パネルの端から端末の端まで、俗に「額縁」と呼ばれる部分が非常に狭いこともわかるだろう。そうでないと、パネルが特別な形をしていることの意味がない。

 これを開発したのはシャープだ。同社は数年前より、四角以外の形をした液晶ディスプレーである「フリーフォーム液晶ディスプレイ」を開発してきた。今年のCEATECでもその最新の成果が展示された。

 「これはディスプレーだけじゃないです。きちんとスマートフォンとして動いています」

 開発を担当している、シャープ・ディスプレイデバイスカンパニー・技術本部の木村知洋さんは、そう言って懐からスマートフォンを取り出した(写真2)。確かに、このディスプレーはきちんとスマートフォンに搭載され、普通に動いている。写真はデモ映像だが、ほんとうにAndroidで動くスマートフォンだった。

 「特別な設計はする必要がなく、単に組み込むだけで大丈夫です。画面描画も今まで通り行い、丸くなっている部分を描かないようにするだけです」

 そう木村さんはいう。非常にシンプルな仕組みかつ、すぐに採用できるもので、量産も難しくはない、とのことだ。

 角が丸いのはまだ序の口だ。完全に「円」になった液晶や、楕円形を傾けて使った液晶も展示されていた。

 「フリーフォームでは円が一番難しいので、これができるなら他の形でも大丈夫、と思っていただいていい」(木村さん)のだという。

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最終更新:10/18(火) 7:47

NIKKEI STYLE

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