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節約第一になりすぎて、お金を使う楽しみがわからない [mi-mollet]

講談社 JOSEISHI.NET 10/18(火) 18:00配信

Ettyさんからの質問
Q.老後を考えて貯金生活に切り替えたところ金を使う楽しみが分からなくなって……

38歳独身です。いつもミモレを楽しく拝見させて頂いています。これまで結婚するタイミングもありましたが、なんだかんだで今も独身を貫いています。若い頃は好きなようにお金を使い、服を買い、海外旅行をして過ごしてきましたが、友人たちも結婚し今まで通りの付き合いもなくなってからは、10年近く貯金中心の生活を続けています。将来を考えて節約することばかり考えているうちに、貯まる喜びはあるものの、使う楽しみが分からなくなってきました。生きたお金の使い方や、余暇の楽しみ方について、意見をいただけませんでしょうか。

特別ゲスト 金子稚子さんの回答
A.自分が人生の中で何を大切にしているかじっくり考え そこに投資してみてはいかがでしょう?

なるほど……。実はこのEttyさんのお悩み、流通ジャーナリストだった私の夫が、もっとも恐れていたことなのですよね……。夫は値切り方や激安情報を伝えていましたが、その根底には、どうやってお金を使うかを伝えたい、という思いがあったのです。

その夫のポリシーは、「価値が変わらないものに投資する」でした。これを探すことって、実はとても大変なのですよ。家も車も、時間がたつほど価値が下がっていきますよね。もちろん、流行りのものを手に入れてそれを楽しむ、という目的があるなら、それはそれでいいのです。でもEttyさんが今、かつてお金を使ってきたことに使う気が起きなくなっているということは、それらにはそれほどの価値を感じていない、ということではないでしょうか。

ならばここらで一度、自分が人生において何を大切にしているのか、そこをはっきりさせてみてください。

たとえば私は、“美しいもの”がとても好きなのですね。だから美術館をよく巡りますし、美しい石も好きなので、そういったものを見に行ったり、たまに購入したりしています。そういったものの価値は私の中ではとても高いので、投資した分だけの楽しさや、目には見えませんけど“何か”を得られていると満足しています。

Ettyさんも、実はかつて参加したボランティア活動が楽しかったな、と思われたらそこにお金を使ってみてください。あるいは南の島でボーッとすることが大好きだったのなら、それに投資されるのもいいでしょう。

お金の使い方には、その人の生き方が出るものです。Ettyさんも38歳とのことですから、そろそろ自分の価値観を整理し、選択しながら、お金を使うようにされてはいかがでしょうか。貯めるだけ貯めて使わなかったところで、あの世にお金は持っていけないのですから(笑)。

今、「お金の使い方が分からなくなった」と感じていらっしゃるのは、自分の生き方を変えるチャンスの時がきているとも言えると思うのです。つまり、Ettyさんにとっての“本当の生き方”を見つけるチャンスです。もちろん、それは今日明日で見つけられるものではありません。ぜひ、じっくりどっぷり考え、そしていろいろ試してみてくださいね。そのチャレンジも、きっと楽しいはずですよ!

いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

最終更新:10/18(火) 18:00

講談社 JOSEISHI.NET

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。