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岡崎慎司ベンチ外でまた大敗。迷走するラニエリよ、どこへ行く?

webスポルティーバ 10/18(火) 14:40配信

 レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督は、見るからに苛立ちを募らせていた。

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 前半こそ静かに戦況を見守っていたが、後半になると、チームの不甲斐ないプレーぶりに怒りを露わにするようになる。テクニカルエリアで声を荒らげたり、両手を広げて不満そうなジェスチャーを見せたり、あるいは首を横に大きく振ったり……。そして、試合終盤の75分にラニエリの怒りはとうとう爆発し、ベンチ前に置いてあったチームバッグを思いっきり蹴飛ばした。

 なぜ、昨季のようにプレーできないのか――。指揮官の振る舞いから伝わってきたのは、選手たちのパフォーマンスに対する強烈な不満だった。

 しかし、こうした厳しい状況に陥った原因は、そもそもラニエリの采配にあったのではないだろうか? チェルシー戦のレスターは不甲斐ないパフォーマンスに終始し、よいところをまったく見せられないまま0-3で完敗したのである。

 この日のレスターは、攻守両面で狙いの見えないプレーを繰り返した。守備の局面では陣形全体を自陣深くに引かせるだけで、まったく連動したプレスをかけられない。3つの失点場面は、いずれもお粗末なディフェンスが引き金になった。それと同じくらいにひどかったのが攻撃で、カウンターを繰り出すわけでなく、ポゼッションから組織的に崩そうとするわけでもない。2トップに入ったFWジェイミー・バーディーとFWアーメド・ムサが、スピードで決定機をつかむ場面もなかった。

 選手たちもフラストレーションを溜め込んでいた。前半にはパスの出し方をめぐり、バーディーが鬼の形相で右SBのルイス・エルナンデスを叱りつける場面があった。足もとにパスを入れたエルナンデスと、サイドのスペースに”走らせる”ボールが欲しいバーディー。どちらが正解というより、歯車が噛み合っていないことのほうが気になった。こうした小さなズレがチーム全体に蔓延し、狙いの見えない凡庸なサッカーにつながっていたからである。

 試合後のラニエリは、「バーディーとムサを2トップに起用したのは、足の速さを使って前線から強くプレッシャーをかけたかったから」と、FWのセレクションについて説明した。しかし、指揮官の狙いはまるで機能せず、29分という早い時間帯にバーディーを1トップに配した4-5-1へとシステムチェンジを強いられている(※ムサは左MFに移動)。それでも内容は一向に改善せず、後半にラニエリの怒りが爆発したのだ。

 自分の考えをチームに落とし込み、狙いに沿ったセレクションを行なうのが指揮官の務めである。そして、思うような試合展開にならなければ、適切な軌道修正を施す必要がある。しかし、チェルシー戦のラニエリは、いずれも正しいオペレーションを行なっていなかった。

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最終更新:10/18(火) 16:53

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