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「本田圭佑外し」の事情が変わった。好調ミランが6年ぶり2位に浮上

webスポルティーバ 10/18(火) 19:30配信

オフィシャル誌編集長のミラン便り2016~2017(7)

 ヴィンチェンツォ・モンテッラの頭の中にある序列を、本田圭佑はどうしても上げることができないでいる。この日曜のキエーヴォ戦では本田の姿はベンチにさえなかった。

【写真】若手の台頭で出場機会を失った本田圭佑選手、チームが好調なだけに難しい状況だ

 もちろん日本代表のオーストラリア戦で痛めた足首のせいではあるが、それがなくても本田がプレーすることは難しかっただろう。過去の経験からいえば、たとえなかなかプレーできなくても本田は打ちのめされたりするような選手ではない。だがこれまでと異なるのは、今のミランが好調であり、レギュラーも固まりつつあるということだ。

 こうした状況から、本田の1月の移籍の可能性がまことしやかにささやかれている。しかし、これが本田自身の意向でないことは確かだ。本田はいつも通り、彼もこのミランの重要なコマのひとつであると監督に認めさせるために懸命な努力を続けている。

 短期間のうちに、ミランの状況は大きく変わってきている。9月の初めにはホームでウディネーゼに敗れていたチームも、今やローマと同勝ち点の2位。首位ユベントスとも5ポイント差につけている。そして次の土曜日、ミランはこのユベントスとホームのサン・シーロで対決する。もしここで勝利すればその差は一気に2ポイントに縮まることになる。久々にビッグマッチと呼ぶにふさわしいミラン対ユベントス戦だ。

 来週の試合を語る前に、まずは今節のキエーヴォ戦に触れておこう。前回ミランがアウェーのヴェローナでキエーヴォと戦った時、結果は0-0の引き分けに終わった。だが今回、ミランは3ゴールをマークし、3-1で勝利した。ミランはこれまで同様シニカルなサッカーをし、キックオフ直後は敵の猛攻にさらされたものの、それを防いだあとはチャンスを確実にモノにしていった。

 中盤には代表戦で負傷したキャプテン、リカルド・モントリーヴォ(残念ながら復帰まで6カ月)に代わり、18歳のマヌエル・ロカテッリ。またCFには昨シーズン、ペスカラで36ゴールを決めてセリエBの得点王となったジャンルカ・ラパドゥーラを起用(カルロス・バッカは外されたというよりは、コロンビアからの長旅の疲れを考慮してベンチ)。思い切った采配だったが、これが当たった。

 なにより嬉しいことは、5戦負けなしで2位タイに浮上したミランが、自信を取り戻したことである。サッカーの世界では”波に乗る”というのは重要なことだ。今回の勝利が次の勝利を呼ぶのである。

 ミランのこの変身の最大の功労者はやはり監督だろう。モンテッラはまず守備をしっかりと構築してから、3トップで攻めるという、彼流のプレースタイルを実践した。もちろん多少の運のよさもあるが、それでもここまでの結果は実力がもたらしたといえよう。

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最終更新:10/18(火) 20:14

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