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マンUの象徴“ルーニー外し”はなぜ起きたのか データから見える問題点とは?

Football ZONE web 10/18(火) 20:40配信

失速するチームで先発落ちが続く10番 トップ下を争うマタとのデータを比較

 現在のイングランド代表、そしてマンチェスター・ユナイテッドの象徴的存在であるFWウェイン・ルーニーに異変が起きている。多くのポジションをこなせるルーニーだが、今季就任したジョゼ・モウリーニョ監督は彼の長所が最も引き出されるであろう2列目の中央で起用。リーグ開幕3連勝を飾ったところまでは良かったが9月に入ると黒星が重なり、 メディアからの批判の矛先はルーニーに向いた。

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 そしてモウリーニョ監督は、ついに第6節のレスター戦(4-1)から“10番外し”を決断。すると皮肉にも、マンチェスター・シティ戦(1-2)、ワトフォード戦(1-3)と続いていた連敗から脱してしまい、同ポジションにはスペイン代表MFフアン・マタ、あるいは守備的な試合運びを選択した第8節リバプール戦(0-0)ではフランス代表MFポール・ポグバが起用された。

 ルーニーが先発を外れて以降のリーグ戦成績は1勝2分と、チームとしてやや持ち直したようにも見えるが、攻守両面でポジティブな変化を生んでいるのだろうか。ここでは“ルーニー外し”が生む変化として、第6節レスター戦(4-1)などでトップ下として先発したマタとのデータを比較し、検証していきたい。

 まずは攻撃面でのデータだ。9月の公式戦でのデータを合算し、90分平均値としたものが表の数字だ。攻撃的なアクションそのものはルーニーの方が多いが、精度という面ではマタが上回る項目が多い。例えば攻撃チャレンジ(攻撃時の1対1の局面の数)はルーニーが「8.37」とマタの「3.04」より圧倒的に多い一方で、勝率はマタが「45%」とルーニーの「33%」に勝っている。

ボールロスト数「12.42」はマタの2倍以上

 この違いは、両者のプレースタイルの差とも言えるだろう。マタはスペースへ動きながらパスを受け、リリース後はまた別のスペースに走り込むなど、常に動きながらプレーしており相手と対峙する場面が少ない。逆にルーニーはこういった動きが多くないため、チャレンジの回数が増える傾向にある。

 また両者ともに下がってボールを受けることが多いが、自身の成功したパスのなかで攻撃陣(2列目とトップの選手)へ送った割合はマタの「27%」に対してルーニーは「35%」。ルーニーの方がより深いエリアにいる選手へのパスを狙う傾向があるため、必然的にパス成功率はマタよりも若干落ちてしまう(ルーニー=80%、マタ=88%)。

 こうした点はプレースタイルの違いによる差であるため大きな問題ではないのだが、気になるのはボールロストの数だ。マタの「5.80」に対してルーニーは2倍以上の「12.42」。さらに自陣でのボールロストの割合も、マタの「5%」に対してルーニーは「18%」と高くなっている。アタッカーである以上、ボールロストの回数が増えるのは致し方ないが、自陣で失う回数が多いのは相手にチャンスを与える確率が高まり、観ている側としても悪いイメージが残りやすい。こういった影響もあり、批判の的となっているのだろう。

 続いて、守備面でのデータを見てみよう。攻撃同様に9月以降の公式戦の90分平均値をまとめた。守備チャレンジ勝率こそルーニーがわずかに上回ったが、他はマタの方が良い数字を残している。

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最終更新:10/18(火) 20:40

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