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あの会社が成し遂げた10期連続下方修正の「偉業」

会社四季報オンライン 10/18(火) 21:06配信

 今年で3年目になる。「ノーベル文学賞が発表される前に書店の株が上がり、発表後に下がる」という現象だ。

 ノーベル文学賞の有力候補としてつねに名前が上がるのが、日本が誇る作家の村上春樹氏(「ハルキスト」と呼ばれる熱狂的なファンの存在も知られている)。村上氏が受賞すれば、書店に特設コーナーが設けられて特需が発生するだろう。それを本気で期待した人が関連株を買っているのか、それを期待して関連株を買うような人がいるであろうことを期待して買う人がいるのか。はたまた、その両方か……。

 書店関連銘柄は丸善CHIホールディングス <3159> 、三洋堂ホールディングス <3058> 、文教堂グループホールディングス <9978> など小型株しか上場していない。なかでも、時価総額のいちばん小さいのがジャスダック上場の文教堂HDだ。この時期、この株が最も盛り上がる。そして、直後に華麗なほど豪快に散っていく……。文教堂HDの年間高値は2014年から16年まで、3年連続で10月となりそうだ(いずれもノーベル文学賞発表の直前)。

 今年のノーベル文学賞には米国の歌手、ボブ・ディラン氏が選ばれた。残念ながら村上氏は今年も選ばれず、発表翌日14日の書店関連株は悲しみに暮れた。丸善CHIは前日比5.0%安、三洋堂HDは2.5%安。そして、最も値動きの激しい文教堂HDは……16.4%安(ストップ安)。文教堂HD1社だけ次元の違うことがわかるだろう。

 ただ、これには理由がある。今回、ノーベル文学賞の発表と文教堂HDの前2016年8月期業績予想の下方修正公表日が重なってしまったからだ(前16年8月期はすでに終わっているが、売上高を従来計画の335億円から約322億円、最終損益を5500万円の黒字から3億3100万円の赤字へそれぞれ減額修正)。

 「下方修正」と聞くと、コアな四季報オンラインファンの中には「あっ!」と思い出した人がいるかも知れない。2年前の10月14日配信の記事で、筆者が一度紹介したのだ。文教堂HDはこの時期に下方修正する「悪癖」があるのである。

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最終更新:10/21(金) 10:21

会社四季報オンライン