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眠れない人が知らない「噛み合わせ」の真実

東洋経済オンライン 10/18(火) 15:00配信

 なんだか眠れない……というとき、その原因はもしかしたら「歯の噛み合わせ」にあるかもしれません。不眠の原因として思い浮かべやすいのはストレスや生活習慣ですが、実は噛み合わせが不眠の原因となっているケースがあるそう。そこで、噛み合わせと睡眠の関係について、氏家歯科医院院長の氏家賢明先生に伺いました。

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■噛み合わせと歯並びは違うもの

 まず知っておきたいのが、「噛み合わせ」と「歯並び」は全く別物であるということ。歯並びが良くても噛み合わせが悪い人もいるのだそう。見た目だけでは判断できない場合も多く、口が開けにくくご飯が食べづらい、虫歯ではないのに噛むと痛むなど、その症状から診察に訪れる患者さんも多いといいます。では、噛み合わせが悪いことは、身体にどんな悪影響を与えるのでしょうか。

「噛み合わせの悪さは、肩こり、腰痛、頭痛、手足の冷え、生理痛をはじめ、さまざまな不定愁訴(原因は不明だが、なんとなく身体の不調を感じる状態)の原因となります。まだ一般的には知られていませんが、歯は全ての臓器、骨格と密接に関連しているので、心身のあらゆる疾患につながってしまう可能性があるのです。もちろん不眠にもつながります」と氏家先生。

 噛み合わせが悪いと骨格の変位をもたらすため肩こりや腰痛、頭痛など、筋肉のコリや血行不良を生じます。すると、うまく力を抜くことができず、自律神経のバランスが狂い、身体が常に交感神経優位な緊張状態となり、眠りづらくなってしまうそう。

噛み合わせの悪さは、ほとんどの現代人が抱えている問題

 噛み合わせがズレているということは、身体のどこかに歪みが生じているということ。

 「根本の原因を修正しないことには、噛み合わせだけを治してもまた元の噛み合わせに戻ってしまいます。身体の歪みが生じる原因としては、生活習慣や食べ物の硬さの影響ほか、複合的な要因があると考えています」(氏家先生)

 つまり、根本的な噛み合わせの治療をしたいと思ったら、口の中だけではなく、生活習慣や環境、食生活など、普段の生活から見直してみることが必要ということ。

 噛み合わせは骨格や臓器に影響を与え、逆に骨格や臓器からも影響を受けるといった、全身と密接な関係にあります。そのため、歯は自ら微妙に位置を変えたり、擦り減ったりすることで対応をしていました。つまり、硬いものを食べたり、外で身体を動かして遊んだり、力仕事をする中で、自然と歯がすり減って噛み合わせの微調整ができていたそうですが、現代の生活スタイルではそれも難しい状況。

 そのため、氏家先生は「程度の差はありますが、現代人はほぼすべての人の噛み合わせがズレていると言ってもいいくらいです」と語ります。

 氏家歯科医院で噛み合わせの治療をする患者さんは、2~3回で治る人もいれば、長い人で2~3年かかることもあるそう。噛み合わせ治療は医師任せにするのではなく、患者さん本人が自分の悪習慣に気づき、改善していけるかにかかっているといえそうです。

■あなたの不眠は噛み合わせの影響? 

 しかし、不眠や肩こり、腰痛、頭痛などを自覚しているとしても、噛み合わせの他にも原因が考えられるため、どのような対処をしたら良いかわからないかもしれません。

 その不調が噛み合わせによる症状なのかを確かめるため、噛み合わせのセルフチェック方法を教えていただきました。

■鏡を使った噛み合わせのセルフチェック方法
-鏡を見て顔が左右対称かを確かめる
-ほうれい線が左右対称かをチェックする
-鏡を見ながら口をゆっくり開け、まっすぐ開くかを確かめる
-頬を口の中と外から指で挟み、その厚さの違いをチェックする

 上記のチェックを行って、左右差があったり、口が自由に動かしづらいと感じたら、噛み合わせに問題があると考えた方がよいかもしれません。

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最終更新:10/18(火) 15:00

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