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大谷翔平、スポーツ紙記者から“サイボーグ”と呼ばれるワケ

デイリー新潮 10/18(火) 5:54配信

 長嶋茂雄元監督は「ミスター」だったし、松井秀喜は「ゴジラ」。プロ野球界のスターにはキャラクターにピッタリの愛称が付けられるが、この青年の場合はどうか。不可能と言われた二刀流を可能にした大谷翔平(22)。スポーツ紙の記者から「サイボーグ」と呼ばれる、そのココロは? 

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「今年の活躍は夢を見ているみたい。まさかこんなになるとは思ってもみなかったですよ」

 と声を弾ませるのは、岩手県に住む大谷の祖母である。

「アメリカに行くなんて話も出てますけど、向こうに行くと今より遠のいて、会えなくなるからねえ……」

 と「お祖母ちゃん」ならではの心情を吐露する。

 が、大谷の将来のメジャー行きはもはや既定路線だ。何しろ、今シーズンの成績は、投手として10勝、打者として打率3割2分2厘、22本塁打。入団4年目にして、既に投打とも日本のトップクラスとなってしまったのだから。

「プロ野球選手は例外なくプライドが高い。滅多に人を褒めないものですが」

 とは、さるスポーツ紙の記者である。

「でも大谷については皆べた褒め。“モノが違う!”“あれは野球サイボーグ”と誰もが絶賛するんです」

「ピッチャー専念なら25勝、バッターならホームラン王」というのが、選手間の一致した評価なのだそうだ。

■スイーツが好き

「プレー以外の場面でも、大谷は“サイボーグ”そのものですよ」

 と、さる野球専門誌の関係者が言う。

「まずインタビューがそうなんです。静かに淡々と差しさわりがないことを述べ、感情が表に出てこない選手。本人自身、自分を“ひねくれ者”と言うように、質問を投げかけても、身も蓋もない回答をするので、最近は囲み取材となっても、記者からなかなか質問が出てこないそうです」

 一方で、プライベートの姿もほとんど表に見えてこない。

「そもそもプライベートと言っても、基本的には野球ばかりしている青年です。趣味もなく、試合前はもちろん、オフもジムで筋トレに勤しむか、部屋で映画を観ている。服にも拘りがなくもらい物を着ていることもありますし、外出もあまりしません。遠征先でも、夜は宿舎で食事をして部屋に戻って読書なんてパターンが多い。歴史小説を愛読しているそうで、いわゆる『夜の街』には誘われてもほとんど行きませんし、アイスやチョコレート、クレープなどの“スイーツ好き”ですから、呑める口ではないのです」(同)

 日本ハムは入団時に、寮からの外出も栗山監督の「許可制」とし、ぶら下がり取材もNG、記者との飲み会もNGと、「球界の至宝」を徹底管理。大谷は10代で“野球マシーン”となった。

「だから“悪い虫”が付かなかった。その努力には頭が下がりますが――」

 と、先の記者が言う。

「ただ、不思議なことに大谷が1面トップに来ると、その日の新聞はあんまり売れないというジンクスがあるんです。僕らの間では、あまりに“完全無欠”過ぎて、逆に読者の共感を呼ばないのでは、なんて見方が定着していますよ」

 いっそのコト、大谷選手は来季、“熱愛”との三刀流にチャレンジしてみてはいかがだろうか。もちろん、お相手にはくれぐれも気をつけて、というのを前提として。

「ワイド特集 男の顔は履歴書 女の顔は請求書」より

「週刊新潮」2016年10月13日神無月増大号 掲載

新潮社

最終更新:10/18(火) 5:54

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