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石原さとみが女版・キムタクになりつつある!? 水曜ドラマのココが気になる

女子SPA! 10/18(火) 16:20配信

【芸能ライター・スナイパー小林のドラマ評~2016秋ドラマ 水曜編】

 2016年秋ドラマが始まった。週の真ん中、水曜にはリップモンスターの石原さとみ主演&人気刑事モノと高視聴率組が君臨。菅野美穂、新垣結衣、吉田羊、米倉涼子……と豪華な女優陣を揃えて勝負を賭けた各局の本気がうかがえる秋ドラマ。そんなラインナップをドラマ好きライターが(やや)辛口で総評。

◆ストーリーがやや迷走気味か

●相棒 Season15

テレビ朝日/毎週水曜21:00~

出演:水谷豊、反町隆史、仲間由紀恵

 特命係・杉下右京(水谷豊)の今回の相棒は冠城亘(反町隆史)が再び。一時、本人は不本意ながら広報課に配属された亘。課長の社美彌子(仲間由紀恵)の周辺を内密に探るように上層部から指示されたことをきっかけに、特命係へ配属を希望、美彌子の働きかけもあり、右京と捜査へ乗り出していく。

 うーむ……シリーズも15回目になるとさすがに事件のギミックづくりも苦しくなってくるのだろうか。初回放送2時間スペシャルでは“呪いによる殺人事件”というオカルトちっくな展開に。ちょっと見ていて苦しくなってきたのが残念。

 今回、シリーズの鍵を握るであろうロシア人スパイと関係がある仲間由紀恵。相変わらず髪の毛が異常に輝いている。そしてサイバーセキュリティー対策本部に所属しながら、何か不穏さを匂わせる浅利陽介。なんだろう、この人の秀逸な屈折感……。このふたりのかき乱し具合に期待して2回目以降も見続けるとするか。

◆女版・キムタクになるのか石原さとみ!

●地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子

日本テレビ/毎週水曜22:00~

出演:石原さとみ、菅田将暉、本田翼

 女性ファッション雑誌に憧れて大手出版社に入社した河野悦子(石原さとみ)。配属先は今まで存在さえも知らなかった、原稿の誤りや不備を調べる校閲部(こうえつぶ)。戸惑いながらも、仕事にはまっすぐに向かう悦子。そんなときに偶然出会った大学生・折原幸人(菅田将暉)にも一目惚れ。仕事に恋に、どうする? 河野悦子! 略してコウエツ!!

 ドラマの女王・石原さとみが主演となれば待ち焦がれた視聴者も多いはず。視聴率も11.6%と好発進だ。一話完結型のコメディで、ストーリーもテンポが良く飽きがこない。ただちょっと気になるのは、石原さとみの演技が「リッチマン、プアウーマン(2012年7月)」「5→9~私に恋したお坊さん~(2015年10月ともにフジテレビ)」とかぶり気味なこと。昔「キムタクは何を演ってもキムタク伝説」が出たけれど、それと同じイメージだ。魅力的な存在なので、もうちょっと違う角度の彼女が見たかったかも。

 印象的だったのが、ドラマ内でイケメン大学生をモデルにスカウトした森尾登代子(本田翼)が、そのまま自宅に住まわせるという荒技。私も女性誌に配属されてさんざんモデルも見つけてきたけど、あんな奇跡はまずなかった、皆無だった。やったらやったで、会社から処罰を受ける羽目になるだろうけど。あと文芸編集部所属の貝塚八郎(青木崇高)。あの雰囲気は文芸部じゃないんだよな、広告部に多いんだよな、とテレビに向かって一人突っ込んでしまった。

 そして“地味にスゴイ!”というサブキャッチ。地味って……。校閲って本の制作工程ではものすごく大事な存在なのだから、表現にやや疑問……と、出版に関わる者として僭越ながらひと言、ふた言、いや三言。失礼いたしました。ドラマはとっても楽しいです。

<TEXT/スナイパー小林>

【スナイパー小林 プロフィール】

ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k

女子SPA!

最終更新:10/18(火) 16:20

女子SPA!