ここから本文です

「スシボーイ」日ハム、レアードが握っているもの

nikkei BPnet 10/18(火) 9:07配信

 4番の中田翔がクライマックス・シリーズ(ファイナルステージ)MVP。3番DHの大谷翔平が、9回にはDHを解除して抑えとしてマウンドに上がる。しかも、日本最速の時速165キロの速球を連発。4番がホームランを打って、二刀流のスターが見せ場をつくる。

 福岡ソフトバンクホークスも初回に4点を取りながら逆転されては、もう北海道日本ハムファイターズに傾いた流れを止めることはできなかった。

 日本ハムが、日本シリーズ進出を決めて(10月16日)、広島東洋カープと激突することになった。

●忘れてはいけない重要な存在

 本コラムでも、アメリカキャンプで貴重な経験を積むファイターズに触れたり、大谷のリアル二刀流が「何かを起こす」と書いたりしてきた。また栗山英樹監督のチームマネジメントの妙を取り上げてきた。リーグ優勝に続いて、クライマックス・シリーズを勝ち上がった原動力を上記の要素で再考するのも一興だが、今回はこのチームにおいて忘れてはいけない重要な存在に触れておこう。

 「寿司男」「スシボーイ」の異名で選手にもファンにも親しまれているブランドン・レアード3塁手だ。今シーズン、来日2年目でホームラン王のタイトル(39本)を獲得した。

7番が定位置、9番に下げられたことも

 私は、ずっとこの選手の存在が気になっていた。なぜなら、「助っ人」という外国人選手の立場でほとんど下位打線を打っているからだ。今シーズンの39本の本塁打もすべて「6番」以降の打順で打っている。調子の悪い時には、「9番」まで下げられることもあった。

 それでもこの人は腐ることなく、明るくグラウンドに立ち続けてきたのだ。おそらく、普通の外国人選手であれば、「7番」が定位置であることに不満を持つだろうし、「9番」を打たされた時にはひと暴れしても不思議ではないだろう。もちろんレアードにもプライドはあるだろうが、この人はそれをコントロールすることができる選手なのだ。

 先日、来年以降の2年契約が決まったばかりのレアードだが、その際に球団から発表された彼のコメントを見れば、彼がいかなる人なのかよく分かるだろう。少し長いが、原文のまま紹介しておこう。

 「ファイターズと新たな契約を結び、来シーズンもこのチームの一員でプレーできることを本当にうれしく思います。私の中では、ファイターズ以外の球団でプレーするという考えは一切なく、それだけこのチームを愛しています。コーチ、チームメート、球団関係者、ファンの皆様はもちろんですが、個人的に一番お礼を言いたいのは、栗山監督です。来日1年目。絶不調の私を信じて使い続けてくれたことは、生涯忘れません。言葉では表せないほどに、感謝しています。今の自分があるのは、栗山監督のおかげです。今年もう一度監督を胴上げしたいので、絶対に日本一になります。そして、ファンの皆様に心から感謝の気持ちをお伝えします。良い時も悪い時も、常に熱い声援を送ってくれました。球場でお寿司のグッズや、メッセージボードを見るたびにパワーがみなぎります。これからも、変わらぬ声援をお願いします」

1/3ページ

最終更新:10/18(火) 9:07

nikkei BPnet

記事提供社からのご案内(外部サイト)

nikkei BPnet

日経BP社

日経BP社が運営するプロフェッショナルのためのビジネスキュレーションサイト。仕事に役立つ先端情報に最速でアクセス。