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駅舎がカプセルホテル、BBQ場併設のおしゃれ施設に

日経トレンディネット 10/18(火) 12:09配信

 滋賀県大津市のJR大津駅に2016年10月1日、商業施設「ビエラ大津」が開業。キーテナントとなるカプセルホテル併設型複合施設「ザ・カレンダー」がオープンした。

【関連画像】駅舎の2階に、レストラン&カフェとブックカフェ、バー&朝食ダイニング、卓球ラウンジ、ガーデンテラス、カプセルホテルといった機能を集結させた

 JR西日本グループが大津市と取り組んできた「大津駅リニューアルプロジェクト」の一貫で、築41年の老朽化した駅舎を全面改装。大津駅のイメージを一新し、「通りすがる駅から立ち寄る駅に」をコンセプトに大幅に生まれ変わった。

 駅舎2階と屋上をリノベーションした「ザ・カレンダー」は広さ約1254平方メートル。ワンフロアに、レストラン&カフェ、BBQテラス、ブックカフェ、バー&朝食ダイニング、卓球ラウンジ、カプセルホテルの機能を備える。手がけたのは、関東・関西に個性的なカフェ・レストラン等を72店舗展開するバル二バービ。1階の観光案内所「オーツリー」も同社が運営し、国内外の観光客や近隣住民、ビジネスマンの交流の起点となることを目指す。

 大津市は滋賀県の県庁所在地でありながら、JR大津駅の1日の乗降客数は約3万5000人で年々減少。県内の主要駅のなかでは、イオンモール草津に近いJR南草津駅や草津駅の利用者が増加傾向にあり、大津駅周辺の地盤沈下は顕著だった。今年6月には、平和堂が運営していた駅前の商業施設「アル・プラザ大津」が閉店。大津市に住んで10数年という主婦は「最近は1カ所でなんでもそろうイオンモール草津で買い物することが多い。以前はおしゃれなカフェもあったが、ほとんどなくなり、パルコも閉店する。友人が遊びに来ても案内できる店がなかったので、新しい施設が楽しみ」と話す。

 大津市の越直美市長は「これまでのありきたりの駅ではなく、世界から人の集まる駅をつくりたかった。ただ、駅だけが新しくなっても意味がない。大津を訪れた人が駅から琵琶湖へ、駅から街へと飛び出せる仕組みが重要だ。新しい観光案内所を拠点に街のイベントや商店も紹介し、世界から人の集まる街へとつなげたい」

 キーテナントと観光案内所の事業者に選ばれたバルニバービは、レストラン&カフェ「ガーブ」「グッドモーニングカフェ」のほか、健康食堂「鹿屋アスリート食堂」、東京・蔵前の複合商業施設「ミラー」など話題の飲食業態を次々と開発。一般的には不利な立地でも、地域住民やロケーションの特性を活かした個性的な店づくりで、街に新たな人の流れをもたらしている。建築からインテリアコーディネート、ウェブサイトまですべてデザインを内製化しているのも強みだ。 

 開発にあたって、街を歩いたときの印象を同社の佐藤裕久社長はこう話す。「昔の原風景が残っていて新鮮だった。駅周辺の商店街はすっかり自信を失っていたが、忙しい京都にはないのどかさがあり、わざわざ足を運ぶ意味があると感じた。この施設がアクセスポイントになり、大津の街が話題になるきっかけづくりになればいいと思う」

 活気を失った大津の街にかつての賑わいを呼び戻す起爆剤となるのか。オープンしたばかりの同施設をレポートする。 

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最終更新:10/18(火) 12:09

日経トレンディネット

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