ここから本文です

元文春記者・中村竜太郎氏がジャニーズ事務所を語る「要注意人物に指定された過去」

週刊女性PRIME 10/19(水) 18:30配信

 20年間に渡り、『週刊文春』の記者として活躍。ASKAの覚醒剤使用をはじめ、世を震撼させる数々のスクープを放ってきた、フリージャーナリスト・中村竜太郎氏。この秋刊行され、自身初の単行本となる『スクープ!  週刊文春エース記者の取材メモ』(文藝春秋)は、ひとつのスクープをとるに至るまでの記者たちの奮闘ぶりを鮮やかに伝えるだけでなく、取材をするなかで中村氏が見た宇多田ヒカルや北島康介といった著名人たちの素顔をも知ることのできる一冊となっている。ここでは、週刊誌の舞台裏ではいったい何が起こっているのか、そして中村氏が“因縁”があると語るジャニーズとの関わりについてお話を伺った。――ゲスの極み乙女。・川谷&ベッキーの不倫騒動にはじまり、2016年も『週刊文春』によるスクープが炸裂していますね。元文春記者の目にはどのように映っているのでしょうか? 

「いまでこそ、週刊文春すごいですね、という評価がついてきました。でもね、20年前はそうじゃなかった。週刊誌自体が嫌われる存在でした。ろくに取材もしていないのに書き飛ばしやがって、と。

 でも、僕ら週刊誌の記者というのは、一生懸命汗をかいて、裏を取った仕事をしているんです。たとえそれがどのような取材対象であっても、与えられた仕事に対しては全力でやるし、結果を出そうと、それこそ地を這いつくばってやっているんですよ。日々のそうした努力があるからこそスクープもとれるわけです」

――たとえ世間からはゲスだと思われる記事でも、その裏には記者たちの絶え間ない努力があると。

「ええ、こんなゲスみたいな話をよくもまあ…といった言い方をされることも多々あります。だけど、僕は実際に取材をした記者たちの気持ちがわかるから、世間からそういう言い方をされる記事でもリスペクトしていますよ。同じ週刊誌の記者たちには、常にエールを送っています」

――そうした記者たちのなかでも、中村さんが突出して活躍できた背景には、何か特別な努力があったのでしょうか。

「僕はすごく文才があるわけでもないし、賢いわけでもない。人間関係だって、そんなに得意なわけでもないです。何ができるのかといえば、人一倍努力するしかなかったんですよね。

 そもそも、スポーツ紙や新聞社の番記者たちに比べ、週刊誌の記者というのは、仲間外れにされてしまうんですよね。普通の手段では取材をさせてくれない。だから、始発から終電まで聞き込みや張り込みもしました。そんなのね、頭が悪くないとできないですよ(笑い)。

 でもそういった恵まれていない環境でも、頑張ってやっていれば、運命の扉が開く瞬間があるわけです。これはきっと記者だけではなく、どんな仕事でも同じだと思います」

――聞き込みや張り込みをなさってきたいうことですが、情報を集める際、中村さんがとくに意識していることはありますか? 

「人に会うことと、現場に行くこと。まずはこの二つです。ネットの場合は、鵜呑みにすると痛い目をみることが多い。お茶をするなり、ご飯食べたり、そうしたことのなかからの方が、きちんと質量を感じる情報を手に入れられることが多いんじゃないかなと思います。

 だから、実社会で人と会ってコミュニケーションをとり、情報をとってくるような仕事をしている人は、これからもっと活躍するようになるんじゃないかな。上辺だけの情報ではなくて、リアルな情報をとってこれるということは重要ですよ」

――中村さん自身がとってきた、そのリアルな情報のなかには、ジャニーズにまつわるものもあったようですね。

「ジャニーズと僕には因縁があるんですよ。ジャニー喜多川社長の"ホモセクハラ疑惑"は、『週刊文春』がキャンペーンをはって取材をしていましたからね。1999年かな。もちろん僕も取材をしていました。結局、裁判になって、同性愛行為をされた少年を法廷に連れて行き、証言してもらいました。

 そして、最高裁で社長がそういった行為をした事実が認められたんです。だから僕は、ジャニーズにしてみれば、もっとも嫌いな敵かもしれませんね。けれど、僕はジャニーズのタレントさんのことを嫌いではないんですよ。

 もちろん、それよりも重要なのは、そんな重大なことなのにもかかわらず、ほかのメディアがオール無視したということ。事実はもちろん、少年たちがどのような目にあっていたのか、どこも報じませんでした」

1/2ページ

最終更新:10/19(水) 18:30

週刊女性PRIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊女性PRIME

(株)主婦と生活社

「週刊女性」12月6日発売
号 / 毎週火曜日発売

定価390円(税込)

Yahoo!ニュースからのお知らせ