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みんなで一緒に勉強や仕事をすると記憶力が落ちるかもしれない:研究結果

ライフハッカー[日本版] 10/19(水) 20:10配信

学生時代、大事なことを覚えるために色々なテクニックを使ったと思います。単語帳、語呂合わせ、それに友だちに一緒に勉強しようと声をかけたこともあるでしょう。今でも、会議やブレストなどはみんなで一緒にやっているかもしれません。

しかし、これは思っているほど効果がないようです。最近の研究で、グループで働くと記憶力が落ちることが判明しました。

リヴァプール大学とオンタリオ工科大学の研究チームは、共同作業による弊害の証拠を見つけるために、グループでの記憶に関する64の研究を分析しました。「Psychological Bulletin」に掲載されたその研究結果によると、64の研究の中では、ひとりで作業するよりも、グループの方があまり覚えられないことがわかりました。

メタ分析では、記憶力に関する作業を共同でやったグループと、同じ人数の個人の記憶力を比較しました。以前の研究では、研究者は反対の結論に達しました。グループは互いに質問をして助け合っていたので、個人よりも記憶に関する作業で優れた結果を出す傾向があったのです。しかし、最近の研究では、「グループの個々のメンバーは、共同作業をした時に自分の能力をフルで発揮しているか」という、違う疑問に対する答えを探していました。

その答えは、一人で作業した方がパフォーマンスも記憶力も良いというものでした。しかし、グループの人数や校正によって、共同作業による弊害の影響はかなり変わってきます。その研究の2人の主任研究者のうちの1人、Craig Thorleyはプレスリリースでこのように説明しています。


“ 小さなグループは、大きなグループよりも思い出す時に邪魔が少ないのでパフォーマンスが良く、友だちや家族同士は、思い出す時にお互いに協力し合うので、知らない人同士よりもパフォーマンスが良かったのです。”


ただし、これは1つの研究に過ぎません。また、研究チームが共同作業後の記憶に関する22の研究の別のメタ分析をしたところ、後で一人でやらなければならない場合は、グループで作業をしたことで、2度目に情報を思い出す個々の記憶力が上がることがわかりました。これは、人と話をすることで、忘れていた情報の一部を再び思い出せる機会があったからだと思われます。

最終的にこの研究では、問題を通して考えたり、情報を処理したりするのに、異なる戦略を理解することが重要な理由を教えてくれています。例えば、事後分析やブレストを仕切っている場合は、時系列で情報を思い出したいかもしれません。そのような場合は、そこにいる他の人が情報の順番を思い出してくれる可能性が高いです。つまり、それぞれが自分なりに情報を処理できるようなやり方で、会議やブレストを進めることが大事だということです。


How Working in a Group Can Harm Your Memory|Inc.

Anna Hensel(訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock

最終更新:10/19(水) 20:10

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