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愛され続けた世界最高齢のパンダ死ぬ、人間なら114歳、香港

ナショナル ジオグラフィック日本版 10/19(水) 16:05配信

体調悪化のため38歳で安楽死、香港海洋公園

 世界最高齢のジャイアントパンダの「佳佳(ジアジア)」が10月16日、香港の動物テーマパーク「香港海洋公園(オーシャンパーク)」で安楽死の処置を受けた。ジアジアは38歳で、人間でいえば114歳に相当する年齢だった。

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 香港海洋公園の声明によると、佳佳の体調は2週間前から急激に悪化し、1日に3キロほどしか餌を食べなくなり(普段の量の3分の1)、体重も4キロ近く減少していた。16日には歩くことができなくなって1日中寝転んでいたため、同園と香港漁農自然護理署が安楽死に踏み切った。

「佳佳は家族の一員であり、特に長年彼女を担当してきた飼育員たちは深い喪失感を感じています。いつかこの日が来るとわかっていましたが、今日が弊園の全職員にとって悲しい日であることに変わりはありません」

 2015年、当時37歳だった佳佳は、飼育下にあるジャイアントパンダとしては史上最高齢であるとの認定をギネス世界記録から受けた。それ以前の最高齢記録を持っていたのは「都都(ドゥドゥ)」という名のパンダで、1962年に野生で生まれたのち、中国の武漢動物園で生涯の大半を過ごし、1999年に死んだ。野生のジャイアントパンダの平均寿命はおよそ20年だ。

 パンダは現在、絶滅の恐れのある生物を記載した国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種(Vulneable)に指定されている。レッドリストにおけるパンダの危険度はつい最近、引き下げられたばかりだ。1990年から2016年まで、野生のジャイアントパンダは絶滅の危険性が「非常に高い」とされる絶滅危惧種(Endangered)に分類されていた。

 1990年代以降、パンダの密猟は減少し、中国中央部の山奥にある保護区域は大幅に拡大された。2003年から2014年までの間に、野生のパンダの数は16パーセント増加し、現在はおよそ1850頭となっている。

文=Michael Greshko/訳=北村京子

最終更新:10/19(水) 16:05

ナショナル ジオグラフィック日本版

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