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加賀まりこ、黒木瞳、森達也ら、アトム・エゴヤン監督作『手紙は憶えている』に絶賛コメント

リアルサウンド 10/19(水) 11:00配信

 アトム・エゴヤン監督最新作『手紙は憶えている』に、加賀まりこや黒木瞳ら著名人が絶賛コメントを寄せた。

 本作は、ホロコーストを題材にしたサスペンス映画。認知症によって目覚めるたびに記憶が消えたり戻ったりを繰り返す90歳のゼヴが、友人のマックスから託された1通の手紙を頼りに、70年前に自身の家族を殺した犯人“ルディ・コランダー”へ復讐を果たそうと旅に出る模様を描く。『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが主人公ゼヴを演じるほか、『エド・ウッド』のマーティン・ランドー、『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツ、『ブレイキング・バッド』のディーン・ノリスらが出演する。

 コメントを寄せたのは、女優の加賀まりこや黒木瞳、映画監督の森達也や松江哲明ら各界の著名人8名。いち早く本作を鑑賞した感想を思い思いに語っている。

<コメント一覧>

■加賀まりこ(女優)
椅子の背にもたれるのも忘れ、前のめりになって見てしまいました。 70歳を過ぎてから、こんなにもハラハラ緊張しっばなしの映画!! 最高です。もう一度見たいです。

■黒木瞳(女優)
残酷な歴史が現代に蘇った逸品。あまりの切なさと衝撃に心が震えました。
それにしてもラストシーンは、圧巻です。

■小島秀夫(ゲームクリエイター)
こいつは面白い! 監督がアトム・エゴヤンであるということ以外、前情報無しで観て欲しい!
ラストを憶えてしまった自分にとっては、これから本作を観る人が羨ましい。
主人公のように記憶を失う身ならば、何度でもみたい映画だ。

■森達也(映画監督・作家)
これは予想できなかった。たぶん誰にも予想できない。思わず声が出るほどのラストだ。
そして同時に考える。国家とは何か。民族とは何か。憎しみとは何か。愛情とは何か。
記憶を失いかけた老人の内面が、この重いテーマを突き付ける。

■ロバート キャンベル(東京大学大学院教授)
おぞましく暗い記憶を刻んだ一通の手紙。
これほど凄絶な「自分探し」の旅は今まであったのだろうか。
ゼヴのストーリーを見終えた後、わたしはじっと鏡の中で自分を見つめていた。

■町山広美(放送作家)
70年余を経た今しかできないやり方で、ナチスの非道を突く。企み抜かれた脚本がスゴい。
加害者のどうしようもない鈍感さにぶん殴られたあと、今や排他主義が勢いづくこの世界はまるごと、認知症的な記憶障害を病んでいるのだと思い知る。

■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
認知症の瀬戸際にいる90歳のおじいさんが主人公で、サスペンス映画。
そんな奇妙な設定あり得るの?と思って観たら、衝撃的すぎました。
サスペンスの傑作がまたひとつ現れた。

■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
記憶を失う男を観ながら「この復讐に意味はあるのだろうか。いや、ないのでは…」と考えていたのだが「あった」のだ。それを最悪の形で突き付けるラスト。
観終えた瞬間、もう一度観返したくなる作品だ。

リアルサウンド編集部

最終更新:10/19(水) 11:00

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