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決勝にしか出場できなかった代表選手たち。ルヴァン杯、代表ウィーク開催の弊害と改革の余地

フットボールチャンネル 10/19(水) 11:31配信

 延長戦を含めた120分間の死闘でも決着がつかず、PK戦にもつれ込んだ末に浦和レッズが勝利の雄叫びをあげた15日のYBCルヴァンカップ決勝。来シーズンからJ1の大会方式が3年ぶりに「1ステージ制」へ戻ることが決まったなかで、前名称のヤマザキナビスコカップから続く伝統のカップ戦のステータスをあげ、東京五輪世代の育成・強化を図るうえでも、改革のメスを入れる余地が十分に残されている。(取材・文:藤江直人)

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決勝戦だけの出場となった日本代表選手たち

 快晴無風の好条件にも恵まれた埼玉スタジアムのスタンドには、過去10シーズンの決勝戦では最多となる5万1248人ものファンや浦和レッズ、ガンバ大阪両チームのサポーターが駆けつけた。

 レッズの13シーズンぶり2度目、大会名称がヤマザキナビスコカップから改められてからは“初代”となる王者に輝いて幕を閉じたYBCルヴァンカップ。PK戦にまでもつれ込んだ死闘を演じた両チームの選手出場記録を見ると、「1」という数字を数ヶ所で見つけることができる。

 リーグ戦と並行してACLを戦っていた関係で、レッズ、ガンバともにYBCルヴァンカップにはノックアウトステージから登場。ホーム&アウェイで戦った準々決勝と準決勝、そして一発勝負の決勝戦と最大5試合でピッチに立てるところを、決勝戦だけの1試合にとどまったのはいずれも日本代表選手たちだ。

 レッズはGK西川周作、DF槙野智章、MF柏木陽介で、ガンバはGK東口順昭。準々決勝は8月31日と9月4日、準決勝は10月5日と9日とともに国際AマッチデーによるJ1の中断期間に開催されたため、ハリルジャパンに招集されていた4人は物理的にルヴァンカップ出場がかなわなかった。

 このうち槙野は故障で9月の代表招集を辞退しているが、いずれの場合も主力が抜けた穴は、リーグ戦でなかなか出場機会に恵まれない選手たちが必死のプレーで埋めた。特に西川の代役を務めた27歳のGK大谷幸輝は、浦和レッズユース時代に2種登録された2005シーズンを皮切りとして、通算11年間で一度もJ1のピッチに立っていない。

 2014シーズンにはJ2のギラヴァンツ北九州に期限付き移籍。守護神としてリーグ戦の全42試合に先発フルタイム出場を果たし、チームの5位躍進に貢献するなど、懸命に心技体を磨いてきた大谷はヴィッセル神戸との準々決勝、FC東京との準決勝を4連勝で勝ち抜いたレッズのゴールマウスを守ってきた。

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最終更新:10/19(水) 11:51

フットボールチャンネル

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