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「ジャケパン」がパッとしない男が陥るミス

東洋経済オンライン 10/19(水) 6:00配信

 上下の生地や色がそろったスーツではなく、違う生地や色のジャケットとパンツ(スラックス)を組み合わせる「ジャケパン」スタイルのビジネスマンをよく見かけるようになったと思いませんか? 堅いといわれる金融業界でさえ、一部の会社部署によってはジャケパンスタイルが許容されているそうです。

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 私は「プロの目線でユニクロもカッコよく!」をモットーとして、これまで延べ3800人以上のビジネスマンのファッションをトータルコーディネートしてきました。そんな私からは、近年、「ビジネスファッションのカジュアル化」が進んでいるように見えます。

■なぜ、あの人はジャケパンを着るのか? 

 もちろん、ビジネスファッションの王道がスーツスタイルであることは言うまでもなく、ジャケパンが主体のビジネスマンも、客先や社内行事などのTPOに合わせ、スーツを着用する場面もあります。

 一方、ジャケパン主体に踏み切ったビジネスマンたちは、なぜ「脱スーツ」に踏み切ったのでしょうか? 私がクライアントにヒアリングしたところ、その理由が浮き彫りになりました。

「ジャケパンの同僚が多い本部に異動になった」(メーカー31歳)
「IT系で服装自由。これまでカジュアルだったが、年齢に相応しい恰好を考えた結果」(IT系38歳)
「顧客に女性が多く、スーツでは堅い空気になりがちだから」(保険37歳)

 つまり、円滑に仕事を進める関係性構築の手段としての脱スーツ。共通するポイントは「対人関係の最適化」のためといえそうです。

 ところが、ジャケパンデビューの時点では、彼らもトライ&エラーの連続でした。

ありがちな違和感

 「定番のネイビージャケットにグレーのスラックスを合わせてみたけれども、なぜかパッとしない……」

 ジャケパンのスラックスを選ぶ際、スーツのスラックスでは考えない視点が必要になります。違和感は2つです。異なる生地を上下に合わせるからこそ、ジャケットとスラックスの「季節感のズレ」に注意です。生地に厚みがある秋冬ジャケットに、クールビズの春夏スラックスでは、見た目の不自然さをぬぐえません。これが1つ目の違和感です。

 2つ目の違和感は、上下生地の織りがどちらも単調な場合に生じがちです。一般的なビジネススーツ・ジャケット生地では、毛の繊維が5センチ以上の「梳毛糸(そもうし)」と呼ばれる糸が使われ、一方、毛羽立ちがあるフランネル生地では、毛の繊維が5センチ以下の「紡毛糸(ぼうもうし)」と呼ばれる糸が使われています。同じウール生地であっても、糸の種類によって見た目の印象が異なります。

 秋冬であればこそ、季節感ある「フランネル」生地のスラックスを取り入れてみる手があります。この生地特有の毛羽立ち感が、カチッとしたネイビージャケットにメリハリをつけるので、コーディネートが単調に見えなくなります。

 もちろん、「梳毛糸(そもうし)」でつくられた生地であっても、織り方次第で印象は変わります。敷き詰められた鳥の目のように見える「バーズアイ」、針の先端が並んでいるように見える「ピンヘッド」、サメの肌を連想させる「シャークスキン」など、スラックスの生地にメリハリをつけることで、ベーシックなネイビージャケットが引き立ちます。

■そのパンツ丈、だらしない印象を与えていませんか? 

 「シングル・ダブル、また、長さのお好みはございますか?」

 スーツ・ジャケパンにかかわらず、スラックスの裾を仕上げるとき、必ず訊かれるフレーズです。センタープレスに大きなたるみをつくる「ワンクッション丈」、小さなたるみをつくる「ハーフクッション丈」、どちらもスラックス丈の主流と言われてきました。

 「寸釣天(つんつるてん)」という言葉があるように、これまで短めのパンツ丈は寸が足らず、みっともないと思われてきたのです。確かに、生活感の象徴である靴下がのぞくことは、ビジネスファッションにふさわしくありません。しかし、裾幅の狭いパンツが定番となった現在では、スラックスの裾丈も短くなっていることをご存知でしょうか? 

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最終更新:10/19(水) 6:00

東洋経済オンライン

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