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年末IPOラッシュはあえて「中」成長株を狙え

会社四季報オンライン 10/19(水) 21:36配信

 膠着感の強い最近の東京株式市場において大きく水準訂正高した2銘柄が市場参加者の目を引いた。一つは産業廃棄物処理と再生樹脂の製造・販売を手掛けるリファインバース <6531> 。もう一つが大阪名物の串カツを看板メニューにした居酒屋チェーン「串カツ田中」を展開する串カツ田中 <3547> だ。リファインVは今年7月、串カツ田中は9月にともにマザーズ市場に新規上場した、いわゆる直近IPO銘柄である。

 このところの株式市場は米国の追加利上げや大統領選の行方、欧州大手金融機関の経営不安観測、さらに中国の成長鈍化など、「海外の不安材料が多く、頼みの外国人買いは期待できない」(大手証券エクイティ担当者)。日本国内でも黒田日銀による異次元緩和政策の限界が意識され、「国内発でも従来以上の好材料はしばらく出ない」(同)という声が増えている。

 根強い円高圧力を背景に企業業績への警戒感もくすぶり、自動車や電機などの輸出関連企業を中心に大型株は上値の重い展開が続く。一方で日銀は金融政策の一環として上場投資信託(ETF)の大量購入を継続しているため、日経平均株価が節目の1万6000円を割り込んで大きく下落することもなく、結果として東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円に届かない日が続き、相場の膠着感は増幅される状況になってしまっているのだ。

 このような局面では短期の値幅取りを狙う個人はもちろん、中長期の資金を運用する年金基金や投信などの機関投資家、さらには海外勢の一部も成長性があり、株価に極端な割高感もない中小型株に目を向けざるをえなくなっているのだという。

 今年6月以降の東京市場では31銘柄が新規上場したが、フィリピン人を活用したシステム開発のAWSホールディングス <3937> や企業のシステム運用支援を行うセラク <6199> 、介護管理システム運営のカナミックネットワーク <3939> といった銘柄はもともと前評判が高く上場初日に買い注文が殺到。初値が公開価格の2倍以上にハネ上がり、その後のセカンダリー市場での上値が限られたのは当然といえる。

 これに対し、7月28日上場のリファインVは初値が公開価格の1.6倍、9月14日に上場した串カツ田中も同1.1倍と穏当な水準でスタートした。リファインVはオフィスなどで使った廃棄カーペットから樹脂を再生し、カーペットメーカーに販売するというユニークなビジネスモデルで、廃材の引き受けと再生樹脂販売の両方が売り上げになり、収益性も高い。串カツ田中は1本100円から120円と低価格の串カツが魅力の居酒屋を都内中心に約120店展開。多くの外食チェーンが苦戦する中で既存店売り上げも伸びている。

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最終更新:10/20(木) 15:36

会社四季報オンライン

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