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女性が輝く社会のため、経沢香保子さんが歩んできた道

nikkei BPnet 10/19(水) 10:00配信

2016年3月にスタートしたプレゼン×マッチングイベント「N IDEA(エヌ・アイデア)」。女性活躍推進をテーマに「WOMAN EXPO TOKYO 2016」内で開催した「#1」では、元トレンダーズ社長で、現在ベビーシッターマッチングサービスを展開するキッズライン社長・経沢香保子氏が登壇した。聞き手にみずほ証券人事部 ダイバーシティ・インクルージョン推進室長の澤田真理子氏を迎え、経沢氏が起業を志したきっかけ、最初の事業内容から現在の事業内容への変遷などを、じっくりと語ってもらった。

 経沢氏が就職活動を行っていた時期は、バブルが崩壊し、「就職氷河期」という言葉が社会に定着した頃。経沢氏が入社したのは、リクルートだった。

 「リクルートは、自分で営業をして自分で売り上げをつくる会社だったので、とにかく鍛えられました。江副さん(リクルート創業者の江副浩正氏)が言う、『自ら機会をつくって自ら変えよ』という言葉通り、商売をやっていくうえでの大事なことを学べたのがリクルートでした」(経沢氏)

 リクルートで自ら動くことをたたき込まれた経沢氏は、その後、楽天に転職する。

 「当時、携帯電話でさまざまな情報が得られるiモードが登場した頃なんですが、かなり衝撃を受けました。これからはインターネットの時代なんだと」

 現在、リクナビなどネットにおけるサービスを展開するリクルートだが、当時は収益の実に8割が紙媒体だったという。そうした状況のなか、iモードと出会いインターネットの可能性を強く感じた経沢氏は、たまたま知った楽天に興味を持ち転職を決意したという。

インターネットに見たビジネスの可能性

 「1999年のことで、まだダイヤルアップでインターネットに接続するのが主流の時代だったと思いますが、楽天はリクルートを超えると思ったんです」と経沢氏は語る。99年当時、楽天はまだまだ知名度が低い小さな会社だったが、その後の成長は誰もが知るところである。

 経沢氏は、楽天ではものを売る仕組みを学んだという。

 「リクルートではものを売る力、楽天ではビジネスを生み出す面白さ、売る仕組みを考えることを学びました。ビジネスを自分でつくって、多くの人に知ってもらう楽しみですね」

 こうした経験が、経沢氏の後の起業につながっていくことになる。

 30歳までに自分が生きていく道筋をつくりたいと考えていたという経沢氏は、26歳のときに起業。その起業にいたるまでを、経沢氏は次のように語る。

 「楽天にいたとき、途中から入社していきなり経営企画室などに配属される人たちを見ていたら、みんなMBA(経営学修士)を持っているんですね。そこで、私もMBAを取得するために退社して留学準備を始めました」

 ところが、いざ会社を辞めて勉強生活を始めると、急に一人の生活になったせいか、やる気が減退してしまったという。そんなとき、会社勤めの頃に知り合った人々から、自分の会社の採用を手伝ってほしいとか、新規事業を考えてほしいといった依頼が舞い込むようになる。そして、フリーランスとしてそうした仕事に取り組むうちに、法人化を勧められるようになった経沢氏は、2つのことに気づいた。

 「ひとつは、肩書が自分のキャリアをつくるのではなく、仕事は自分でつくれるということ。それまで評価は他人がするものと思っていましたが、自分で自分を設計して人生をつくりだしていく生き方が自分には向いてるんじゃないかということ。ふたつめは、自分で会社を起こせるんじゃないかということです」

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最終更新:10/19(水) 10:00

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