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『君の名は。』ミキ先輩役・長澤まさみさんにみる「女性のキャリアデザイン」

nikkei BPnet 10/19(水) 10:01配信

 「三葉もかわいいけど、ミキ先輩がかっこよくて素敵じゃない?」「長澤まさみちゃんがいいよね」――。

 大ヒット中のアニメーション映画『君の名は。』が上映されている映画館で耳に飛び込んできたのは、作品を鑑賞したばかりの働く20代(だと思われる)女性たちによる、こんな会話です。会話を聞いた私は「やっぱりそうなのか」と深くうなずいてしまいました。

 まだ『君の名は。』を観ていない人のために、会話の背景について簡単に説明しておきましょう。三葉は、物語の主人公・地方に住む健気な女子高生ヒロインの名前で、ミキはその三葉と心・体が夢の中で入れ替わってしまう男子高校生・瀧が、思いを寄せているバイト先の先輩の名前です。

 瀧がアルバイトをしているレストランでのミキ先輩の接客術は、とてもこなれたもので、後輩である瀧の接客対応をさっとカバーするその姿は、「都会のデキる女子」を象徴しているかのようでした。

 そして、そのミキ先輩の声を担当しているのが、女優の長澤まさみさんなのですが、実は作品のエンドロールで長澤さんの名前を見るまで、私はてっきり熟練の声優さんが演じているのだとばかり思っていました。

 それほどまでに、長澤さんの声と演技は、都会で働くミキ先輩のイメージにピッタリはまっていたのです。

 長澤さんは、12歳のときに第5回「東宝シンデレラ」でグランプリを獲得し、その後は映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』(2004年)や『タッチ』(2005年)などで清楚で可憐なヒロインを好演、10代で清純派女優としての地位を確立しました。今回の『君の名は。』で言えば、ヒロインの三葉っぽい役柄をこれまで演じてきています。

 しかし、最近では清楚で可憐なヒロインというよりは、むしろ「勝ち気で威勢のいいキャラクター」を演じることも多く、役者としての新たな一面を覗かせています。カンヌ国際映画祭で称賛された『海街diary』(2015年)では、四人姉妹のなかでも最も気が強い次女役を好演し、数々の助演女優賞を受賞しました。

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最終更新:10/19(水) 10:01

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