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狙いは球児、西岡、能見ではなく元ドラ1左腕? 糸井FA移籍の人的補償でオリックスが補強すべきポイント

ベースボールチャンネル 2016/11/25(金) 11:00配信

オリックスの補強ポイントは?

「阪神さんにお世話になります」

 オリックスからFA権を行使し、阪神と交渉していた糸井嘉男が、21日移籍を発表した。オリックスは推定で4年18億円とも言われる破格な条件を提示し、最大の誠意を見せたと思われるが、「より成長できる環境でやりたい」という糸井の気持ちを動かすことはできなかった。

 年俸Bランクと見られる糸井のFA移籍には、人的補償の選択肢も生まれる。
 阪神は糸井との契約を締結し、コミッショナーから公示されてから2週間以内に、新人選手、外国人選手を除く支配下選手28人をプロテクトした選手名簿をオリックスに提示することになる。果たしてオリックスは人的補償を選択するのか。その場合はどの選手を獲得すべきなのだろうか。

 結論からいえば、阪神から提出されたプロテクトリストで、もしも実績ある左腕が漏れているとしたら……オリックスは長年、左投手の育成に苦労してきただけに、迷わず獲得するべきだろう。

 今年は松葉貴大、山崎福也、山田修義と3人の左腕投手が先発で起用されたが、松葉と山崎福は“チーム事情”により、中継ぎに回る場面が多かった。シーズン後半戦では海田智行が左腕の中継ぎとして好投を見せ勝ちパターンにハマったが、ワンポイントリリーフとして、初の開幕1軍を勝ち取った大山暁史が期待に応えることができず、左腕の中継ぎが不足している状態が続いている。

 今年のドラフト会議でもオリックスは9位の根本薫が、外野手と投手のどちらかで起用するという可能性を残しているだけで、左腕を指名していない。オリックスにとっては中継ぎの左腕が重要な補強ポイントになっているのは間違いない。

実力ある左腕が豊富な阪神

 阪神の投手はベテランの能見篤史や岩田稔など実績のある素晴らしい左腕が多い。
 特に注目したいのが、中継ぎとしての実績で申し分ない、榎田大樹である。6年目の榎田は2012年に肘の手術をして以来、先発転向や中継ぎ再転向を繰り返しているが、ここ数年は目立った活躍ができていない。

 しかしプロ1年目となる2011年は33ホールド、翌2012年には21ホールドを記録するなど阪神のセットアッパーとして活躍した榎田は、オリックスの補強ポイントと合致するのではないだろうか。

 さらに若い選手から選ぶなら今年プロ初勝利を挙げた23歳の島本浩也が挙げられる。真っ直ぐにキレがあり、変化球も多彩な上、今月行われた秋季キャンプで、金本監督から高い評価を受けたと言われており面白い存在だ。

「大物がプロテクトから漏れていたら金額に関係なく獲得する」と球団幹部が発言したとの報道もあるが、現実的に考えると、一昨年から若返りを推進し、昨年オフには怪我を抱えている選手に対して、厳しい評価をしてきた。

そんなチームがベテランの能見や藤川、故障を抱える西岡らがプロテクトから外れても獲得するとは考え難い。補強ポイントをしっかりと見極めた上での即戦力選手が獲得にふさわしいと言えるだろう。


どら増田

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:2016/11/25(金) 11:00

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