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たった4カ月で退任の平岡秀夫元法相、名刺に「第88代法務大臣」の恥

デイリー新潮 1/9(月) 5:58配信

 その御仁の名刺にはご大層に「第88代法務大臣」と刷り込んである。第何代って、天皇か総理大臣くらいしか馴染まないのではないか。まあ、現職ならそれもアリだがさにあらず。しかも、醜聞が国会で取り沙汰され、在任はたった4カ月――ちょっと恥ずかしいんじゃないの、平岡センセイ。

 ***

 平岡秀夫氏(62)といえば、東大法学部在学中に司法試験に合格し、卒業後は大蔵省に入省したエリート。2000年の総選挙で民主党公認で初当選して以来当選を5回重ね、11年9月に野田政権下で法務大臣に任命された。ところが、

「就任してほどなく、過去に詐欺罪で有罪判決を受けた人物を政務秘書官に登用したことが国会で問題となり、問責決議案提出寸前で退任。事実上の更迭ですね。在任期間はわずか4カ月余りでした」

 と大手紙デスクが語る。

「そういえば、死刑廃止論者の平岡氏は、就任会見で死刑に関する質問を保留して批判を浴びましたね。就任前にも、テレビ番組出演時に、わが子を殺された親に向かって暴言を吐いたり、国会議員として朝鮮大学校の式典に出席して祝辞を述べたり、物議を醸す言動には事欠きませんでした」

 そんな平岡氏は、12年の総選挙で落選してしまい、14年総選挙も返り咲きに失敗。現在は弁護士として生計を立てておられるご様子。

 そこで配られているのが、一見すると現職と見紛う「第88代――」の名刺。しかも、裏面をめくると英語表記でちゃっかり「Former(元職)」とあるから嫌らしい。

 たかが名刺だが、されど名刺。小さな紙片には、その人となり、言うなれば品性が現れる。

 いったいどんな品性をお持ちなのか。氏が勤務する法律事務所を訪ねると……。

■「88」は語呂がいい

「新潮さんには現職の国会議員時代にも相当やられて」

 と仰いながら平岡氏が差し出した名刺にはやはり「第88代――」というお肩書が。

――この「第88代」と入れられたのはなぜ? 

「そういう法曹経験があるということですね」

――表が「第88代」なのに裏は「Former」? 

「英語で『88代』ってどう書くかわからなかったから。それに、向こうでは『88』って言ったってあんまり意味がないけど、日本語だと語呂がいい」

 ……とまあ“政治家らしい”苦し紛れ、もといご立派な答弁。ところが、突如、平岡氏は記者の眼をじっと見つめて、こう尋ねた。

「最近、週刊文春や週刊新潮の記者を騙(かた)る者がいると聞きましたが。あなたはちゃんと記者なんですか」

――ええ。名刺にある電話番号に問い合わせていただいても構いません。

 ……と、平岡氏は記者の名刺に記された電話番号に掛けると、応対した者に記者の携帯に電話するよう指示。しばらくしてから鳴った記者の電話を取ると、やっと“本物”だと納得した。

――何か不安でも? 

「私の読みはたぶん裁判でも争っている反社会的勢力から頼まれて記事にしろと言われてるのかなと」

 ……無論そのような背景は一切ない。そもそも、ご自身が紛らわしい名刺をお配りにならなければいいだけの話なのだが。

 戦後活躍した評論家、扇谷正造はこう言った。

「名刺で仕事をするな」

 この箴言を、“第88代法務大臣”に捧げる。

ワイド特集「夜明けの鶏(チキン)レース」より

「週刊新潮」2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号 掲載

新潮社

最終更新:1/16(月) 18:50

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