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中後悠平、アメリカでつかんだ転機「メソメソして、びびっても仕方ない。野球を楽しむ原点に帰った」

ベースボールチャンネル 1/11(水) 15:00配信

 2015年シーズンオフに千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた中後悠平。昨シーズンはアメリカにわたり、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のマイナーに所属。シーズンを通じて安定した成績を残し、今季はメジャー昇格も期待される。中後に昨シーズンを振り返ってもらいつつ、今季の抱負を聞いた。今回はその前編だ。

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アメリカと日本のウエイトトレーニングに違い

――9月にアメリカから帰って来て、約3カ月が経ちました。その間どのように過ごしてきましたか?

 帰って来てすぐは、まず休みましたね。ずっと家族とは離れ離れだったので一緒に買い物へ出掛けたりしながら約3週間くらいは休んだんじゃないですかね。

――3週間ですか?

 はい。9月中旬くらいに帰って来て、10月の1週目くらいに入ってから埼玉県で場所を借りてトレーニングしていました。

――そのトレーニングではどのような課題を持って取り組んでいたのですか?

 よくアメリカへ行くと太るとか言われるんですけど、僕の場合は食べ物の問題でむしろ痩せてしまったので、6キロも体重が落ちちゃったんですよ。なのでとにかく体重を元に戻すことと、自分なんかまだまだ体が弱いほうなので、やっぱりウエイトですね。体を大きくするのが目的ではなくて、怪我をしないためのウエイト。体幹を主に鍛えました。

――アメリカと日本のウエイトトレーニングで、考え方の違いのようなものはありましたか?

 全然違いますね。僕はアメリカのほうが好きでした。

――それはどのような部分で?

 僕はまだマイナーでしか経験がないですけど、アメリカでも一番下のリーグからスタートしたので、そこだと強制的にウエイトをさせられるんですね。でも、そこでウエイトをすると最初の頃は体を大きくするトレーニングもあるんですけど、シーズンに入ると怪我をしないケアの比重が大きくなってくるんです。

 日本の場合、ケアをするとなるとマッサージとか治療とかになってしまうんですけど、アメリカはマッサージがほとんどなく、僕はマイナーしか経験していないのでメジャーは分からないですけど、ほとんどマッサージや治療はやってもらっていないんですね。そうしたなか、自分でやっていくんですけど、体のケアのトレーニングを僕は向こうで教えてもらって、それが上手くいった。体の疲れをとりながら同時に強くする一石二鳥的なトレーニングをして体も多少は大きくなりましたし、怪我もなかったですし、そこが良かったです。

――なるほど。

 やっぱり休む時間も大事なんですよ。トレーニング自体の時間も短いですし……。

――どれくらいなんですか?

 1時間もないくらい。だいたい30~40分です。主に登板日のあとすぐにインナーマッスル、上半身のトレーニングをするんです。体が温まっているうちにする感じで、その後はアイシングしたい人はしてって感じなんです。それで次の日に下半身のトレーニングをする。僕が1Aにいたときは週に3回、そういったトレーニングを入れられてましたね。それが3Aに行くと少し変わるんですけどね。そこはメジャーの1つ下なので調整って感じなんです。

――強制的じゃなくなるってことですね。

 はい。逆に何も言われない。でも、みんなそういった環境で下からやってきたので、勝手に出来るんですよね。だから僕も3Aにいるフィジカルトレーナーに相談しながら、今までやって来たことをする感じです。日本のときってシーズン中でもいっぱい走って、みんなでトレーニングしてって感じですけど、そういう環境だから個人的なトレーニングがおろそかになってしまう部分って周りを見ていても結構あったんですよ。それで腰が痛くなったから下半身のウエイトはやめておこうみたいな……。

 僕の身体がそれだけ弱かったというのもあるんですけど、日本にいるときはオーバーワークで怪我をしてしまった自分がいたので、それより早く疲れをとりたいとなって、トレーナーさんを呼んで、マッサージしてという流れでそっちにばかり目が行ってしまったので、それを自分でケアしてやっていく感じだったんですよね。

――なるほど。違いはよく分かりました。

 日本でもそうやっている人はいると思います。だけど僕は自分に弱かったんでね。ウエイトトレーニングもやってはいましたけど、じゃあどれだけかって問われたら大してやっていなかったんでね。それがアメリカに行って、自分しかいない環境の中で気付きもあって、教えてもらって、そこが僕の中で良かった経験だったと思いますね。

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最終更新:1/12(木) 10:09

ベースボールチャンネル