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やらされる15歳 数学への関心「世界最低」

プレジデント 1/11(水) 9:15配信

 年が明けました。今年(2017年)もいろいろあるでしょうが、教育界で注目されるのは、間もなく公示される次期学習指導要領*です。

 (編集部注*:2018年より小学・中学などで一部先行実施され、2020年以降、高校を含め全面実施される予定。学習指導要領は約10年ごとに改訂)

 学習指導要領とは教育課程の国家基準で、各学校はこれに依拠して、自校のカリキュラムを編成することになっています。読者のお子さんの教育環境が大きく変化する可能性もあります。

 新しい学習指導要領の改訂案には、アクティブ・ラーニング(受け身の学びではなく、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習)の導入とか、小学校での英語の教科化とか、様々な内容が盛られていますが、科学技術立国のため、生徒の理数教科への関心を高めることも目玉ポイントです。

 高校では、数学や理科における「見方・考え方」を活用しながら探究的な学習を行う「理数科」という教科が新設されるとのこと。生徒の「理系離れ」が叫ばれて久しく、日本の生徒の理系志向(嗜好)が低いことはよく知られています(とくに女子)。これでは、科学技術立国を担う人材が育たない。こういう危機感が、次期学習指導要領の改訂方針に出ているように思えます。

 しかるに、この点に関する具体的なデータはあまり見かませんので、今回はそれをご覧に入れましょう。理系学問の基礎である数学への興味・関心(リテラシーや習熟度とは、別の尺度)は、国際的にみてどの辺りにあるか。男女差はどうか。かっしりとした統計で見てみましょう。

■数学嗜好 日本15歳は世界最低レベル

 OECDの国際学力調査「PISA 2012」の個票データを加工して、15歳生徒の数学嗜好のレベルを測るスコアを計算し、国ごとに比較してみます。私が注目したのは、以下の設問への回答です。

 数学への興味・関心、有用性の認識に関わる8つの項目を提示し、自分がどれほど当てはまるかを答えてもらっています。これらに対する回答を合成して、生徒の数学嗜好を測る単一の尺度(measure)を作ってみましょう。「1」という回答には4点、「2」には3点、「3」には2点、「4」には1点を与えます。

 この場合、対象生徒の数学嗜好のレベルは、8点から32点までのスコアで計測されます。全部「1」を選んだバリバリの数学っ子は32点(4点×8=32点)、全部「4」の超数学嫌いは8点となる次第です。いずれかの項目に無回答がある生徒は、スコアの算定ができないので分析対象から外します。

 さて、日本の生徒のスコア分布はどうなっているでしょう。図1は、日本の男子生徒(2159人)のスコア分布を折れ線で描いたグラフです。昨今の経済発展が著しいインドネシアと比べています。

 日本は20点がピークですが、スコアが低い左側に多く分布しており、最低の8点という生徒も結構います。対してインドネシアは、24点に大きな山があり、高得点層が日本に比して多くなっています。25点以上の生徒の割合は、日本は17.9%ですが、インドネシアでは44.1%もいます。

 さすがは、今後の経済発展が期待されている「アジアの寵児」ですね。おそらく、科学技術教育にも力を入れているのでしょう。上図の分布から数学嗜好スコアの平均点(average)を出すと、日本が19.3点、インドネシアが24.5点となります。

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最終更新:1/11(水) 9:15

プレジデント

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