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「パーペチュアルジュエリー」HASUNAがリブランディング

オルタナ 1/12(木) 17:58配信

「エシカルという言葉を使えば使うほど、意味合いが薄れていくように感じた」――。ジュエリーブランドHASUNA代表の白木夏子さんはそう話す。同ブランドは、日本のエシカルジュエリーの草分けで、ジュエリー業界では不可能とされてきた倫理的な素材調達を行う。伊勢丹新宿店にも常設店を構え、世界的なジュエリーブランドと勝負するなか、エシカルから「パーペチュアルジュエリー」へブランドコンセプトを変えた。(オルタナS副編集長=池田 真隆 早稲田大学高野ゼミ支局=松岡 沙生)

ジュエリーブランドのHASUNAは2009年4月に立ち上がった。金融業界で働いていた白木さんは、大学時代に見たインドの鉱山労働者が働く劣悪な環境に問題意識を持っていた。鉱山では素足で、劣悪な環境の中働く子どもたちがおり、「この子たちのために世界を変えたい」と決意し、自分の得意とするジュエリー作りの分野で27歳で起業した。

当時ジュエリー業界では、素材調達の過程が透明化されておらず、エシカルな素材を調達することは不可能だといわれていた。白木さんはパキスタンなどへ赴き、自身の目で児童労働がされていない素材を確認し、一つずつ調達していった。

しかし、創業した当初は、現地で大規模なテロが起きるたびに、現地との連絡が取れなくなったり、営業先に「エシカル」を売りに説明しても、相手にされなかったり、多くの壁にぶつかった。起業に用意していた資本金も数カ月で底を尽き、両親に泣きながら土下座して、お金を借りたこともあったという。

それでも、素材の産地・採掘工程など制作過程における透明性を大切にしたジュエリーは共感され、多くの人を巻き込みながら年々成長を続けた。2013年には、百貨店の売上規模が世界トップクラスの伊勢丹新宿店1Fに常設店を出した。2014年4月には、日本で初となるRJC(責任あるジュエリー協議会)の認証を取得した。

HASUNAはエシカルジュエリーの草分けとなり、創業者の白木さんは、社会起業家の第一人者として、世界経済フォーラムGlobal Shapersなどに選定された。

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最終更新:1/12(木) 17:58

オルタナ

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