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ジョコビッチが感じるテニス変革期。 「錦織は全豪OP優勝候補のひとり」

webスポルティーバ 1/12(木) 11:51配信

「試合後にネット際でアンディと握手するとき、思わずふたりして笑ってしまったんだ。シーズンの始まりで、いきなりコレだからね。今季、すべての試合がこんな内容になったら、えらいことになるなって」

【写真】IPTLの記者会見で、目標・抱負を語った錦織圭

 苦笑いとともに口にした勝者の言葉に、この一戦の持つ意味合いが、そして今季のテニス界の展望への予感が、すべて詰まっているようだった。

 2017年の開幕戦となる「カタール・オープン」決勝戦――。高層ビルに覆われる砂漠の町をシーズン始まりの地に選んだノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マリー(イギリス)は、多くの人々が予想したとおり決勝に勝ち進み、ファンが期待したとおり3時間近くに及ぶ白熱の死闘を繰り広げた。

 両者の執念が激しく拮抗する展開から先に抜け出し、第2セットでマッチポイントを握ったのは、ジョコビッチだ。しかし、マリーの驚異的なコートカバー能力が、そして立て続けにウイナーを奪うバックの強打が、簡単な結末を拒絶する。3本のマッチポイントをしのいだマリーは両手を振り上げ声援をあおり、ジョコビッチはラケットを叩きつけて悔しがる。4ゲーム連取でマリーが第2セットを奪ったとき、試合の趨勢(すうせい)は完全に入れ換わったかに思われた。

 しかし、マリーが第3セットの第6ゲームでブレークポイントを逃したとき、ふたたび流れは大きく変わる。ライバルが見せた微(かす)かな落胆を見逃すことなく、ジョコビッチは続くゲームをブレーク。「まるで自分の分身と戦っているようだ」とジョコビッチが言うほどに、プレースタイルが似通い、ともに鉄壁の守備を誇る両雄の戦いは、試合開始から2時間54分後、ジョコビッチの強打でようやく終止符が打たれた。

 男子テニス界は昨季終盤、ここ数年のそれとは異なる様相を見せてきた。長くテニス界を統(す)べたロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)がケガでツアーを離れ、絶対的な強さを誇ったジョコビッチも6月の全仏オープン優勝以降はやや失速。代わって世界ランキング1位に座したのがマリーであり、さらにはミロシュ・ラオニッチ(カナダ)や錦織圭、そしてマリン・チリッチ(クロアチア)ら25~27歳の選手たちが激しい追い上げを見せた。

 変革期に差しかかったテニス界は、新しいことが起きそうな期待と予感に満ちている。同時にランキングが示すように、マリーとジョコビッチが頭ひとつ抜け出し、後続の挑戦を跳ね返し続ける現状もある。

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最終更新:1/12(木) 13:58

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