ここから本文です

霊長類の新種が発見される、スター・ウォーズから命名

ナショナル ジオグラフィック日本版 1/12(木) 18:42配信

絶滅危うい新種「スカイウォーカー・フーロックテナガザル」

 アジアで新種のテナガザルが見つかり、1月10日、学術誌『米国霊長類学ジャーナル』に発表された。ミャンマー東部から中国南西部にかけての森林に生息するフーロックテナガザルの仲間で、「スカイウォーカー・フーロックテナガザル(学名はHoolock tianxing)」と名付けられた。「スカイウォーカー」という名が付いたのは、発見した科学者たちが『スター・ウォーズ』ファンだったためと、BBCニュースは伝えている。ちなみに、学名の「tianxing」を漢字で書くと「天行」になる。

 映画でルーク・スカイウォーカーを演じた俳優マーク・ハミルもこのニュースを知り、「光栄だ。ルークはこれまでお菓子や下着、切手になってきたけど、今度はこれ!」とツイートしている。

 米ウィスコンシン国立霊長類研究センターの情報によると、フーロックテナガザルは体長約80cmで、尾はなく、平均体重はメスが6kg、オスが7kg程度という。今回発見されたスカイウォーカー・フーロックテナガザル(以下、スカイウォーカー)は、目の上の毛や股間の毛、頬のまわりの毛の色や形が他のフーロックテナガザルとは異なっている。

 だから、あなたが股間に白や銀色の毛が生えたテナガザルを目撃しても、それはスカイウォーカーではない。オスのスカイウォーカーの毛は茶色か黒だ。

 今回新種となったテナガザルは、これまで存在自体は知られていたが、近縁のヒガシフーロックテナガザル(H. leuconedys)だと思われていた。ヒガシフーロックテナガザルはIUCNレッドリストで危急種に指定されているが、スカイウォーカーが新種記載されたため、保全状況を改めて評価する必要があるという。「スカイウォーカーについてはほとんど何もわかっていません。しっかりした情報なしに保全状況を評価することは困難ですが、おそらくIUCNレッドリストの絶滅危惧種になると思います」と言う。

 科学者たちがこのサルに映画の人気キャラクターの名前を付けたのは、人々の目をひいて保護活動に役立てたいと考えたからもしれない。フォースと共にあらんことを。

新種テナガザルを発見、スター・ウォーズから命名

最終更新:1/12(木) 18:42

ナショナル ジオグラフィック日本版

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ナショナル ジオグラフィック日本版の前後の記事