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原口元気はなぜ元気に走れるのか。 その秘密は「超地味トレ」にあり

webスポルティーバ 1/12(木) 14:50配信

 原口元気(ヘルタ・ベルリン)の急成長と安定した活躍の裏には、個人的に行なっている走り方のトレーニングがあるという事実は、これまでも知られていた。シドニー、アテネ五輪の110メートルハードルの代表選手で、現在は筑波大学で准教授を務める谷川聡氏に個人的に師事。定期的にトレーニングを行ない、助言を仰いでいるのだ。昨年末にはその練習を報道陣に公開している。

【写真】ミラン本田圭佑のトレーニング

 筑波大学の室内トレーニング場で行なわれたトレーニングは、ゆっくり歩く、後ろ向きに歩く、スキップのようなステップを入れて歩く、それをまた後ろ向きで歩く……と、実に地味なメニューから始まった。

 その後も谷川氏の研究室の学生たちと、いわゆる自重を使ったトレーニングと見た目にはあまり変わらないメニューが、1時間半ほど続く。何か特別のことをしているようには見えないが、ひとつひとつの動きを丁寧に確認しながら行なっている。最後はピッチに出て走り方の練習。例えば軽い棒を両手で頭上に掲げ、左右を向きながらカーブを走る、など、特定の条件を与えられて走る。こちらもゆっくりと、動きを確認しながら行なわれ、室内外合計して2時間強でトレーニングは終わった。

 印象的だったのは、地味なトレーニングが終わるやいなや、原口がサッカーボールを蹴り始めたこと。報道陣に囲まれる谷川氏から離れると、大学院生たちとボールを回し、急に楽しそうに動き回った。まるでそれまでは苦行を強いられていたのかと思えるほど、表情はいきいきと一変した。

 谷川氏によれば、トレーニングは原口が浦和に所属していた14年2月から始まった。当初は毎週、筑波大学に通っていたが、ヘルタに移籍してからは夏と冬の年に2回。一回のセッションは3日間で、それまでの確認と次の半年間のメニューを試し、この時の動作を記録した映像をもとに、ドイツで原口が個人トレーニングを行なう。原口と谷川氏は週に2度ほど連絡を取り合い、メニューに微調整を加えることを繰り返しているという。

 この3年でメニューには変化を加えてきた、と谷川氏は言う。まず最初は原口の足首の硬さや脚のつき方を考慮してケガをしない身体作りから始め、左右のバランスにも着手した。現在ヘルタで原口が左右の両ウィングをこなしていることは、トレーニングの賜物だ。

 原口がこのトレーニングに求めているのはスピードだった。

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最終更新:1/13(金) 12:57

webスポルティーバ

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