ここから本文です

アプリ作りも「デザイン」が重要!――シリーズ【文系リーマンでもできる!iPhoneアプリで週末副業・デザイン編】

HARBOR BUSINESS Online 1/12(木) 16:20配信

 初心者でも始められるiPhoneアプリの作り方を紹介してきていますが、今回はデザインです。

 アプリと言うと機能を作ることばかりに集中してデザインは後回しになりがちですが、ユーザーに心地よく使ってもらうために良いデザインにするのは必須でしょう。

 アプリが普及した今、UI/UXデザインという言葉が当たり前になり「UIデザイナー」「UXデザイナー」という職種の人を採用する企業も増えてきています。

・UI/UXデザインとは何なのか

・なぜデザインが重要なのか

・どんなデザインツールがトレンドなのか

など実際のデザイン事例を紹介しながら解説していきます。

◆アプリ開発に必要なデザインツール

 アプリケーションには、アイコンをはじめ、さまざまなパーツが存在します。

 Webデザインと言えば、今まではAdobeのPhotoshopやIllustratorなどが幅広いユーザーに利用されてきました。まさに、デザインの王道と呼ぶのにふさわしいソフトウェアです。

 しかし、現在はデザインツールも多様化して、特にアプリケーション開発などであればライトなソフトウェアが好まれています。

 その代表がSketchです。

 日本ではまだマイナーな印象がありますが、海外ではアプリケーションデザインに特化した機能性が高く評価されており、既に多くのユーザーが存在します。

 特に使いやすい機能がSketch Mirrorと呼ばれる機能で、編集中のデザイン画面を手持ちのiPhone上でリアルタイムで確認することができます。

 その他にユーザーに支持されている機能は、楽にアイコンの書き出しが出来るExport機能で、さすがアプリケーションデザインを主な目的として開発されたソフトウェアと言ったところ。

 他にもSketchで作成したオブジェクトのCSSを書き出すことができたり、よく使うフォントや色は保存しておくことができます。

 Adobeのデザインツールたちと比べても習得が簡単で、直感的に作業ができるので、デザイン初心者という方でもおすすめのツールです。特にこだわりがなければ、アプリデザインにはSketchを試してみてください。

◆UI/UXデザインとは

 アプリ開発に興味がある方は聞いたことがあるかもしれませんが、UI/UXデザインという言葉があります。UIは、User Interface(ユーザーインターフェース)、UXは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略称で、対になる概念ではなく、UIはUXの要素であるという考え方が成り立ちます。どういうことかは、それぞれの用語を解説しながら説明します。

 UIというのは、アプリケーションを利用する上でのプロセスや操作方法。

 UIデザインの目的は、ユーザーが快適にアプリケーションを利用できるようにすることです。UIデザインが向上すると結果的にUXが向上することにつながります。

 アプリを開発する際、開発者はユーザーに利用してもらう上で「利用した結果、どのような体験を得てほしいか?」を常に考えて開発を進めます。

 具体的には、わくわくする、便利だと感じる、楽しいなどのアプリケーション利用を通じて築かれるイメージや人格のようなモノです。

 つまり、UXデザインは目的をデザインすることで、UIデザインはその要素である操作性の向上が目的です。

 優れたUIデザインがUX向上につながった例を紹介します。

 海外で人気のTinderという男女のマッチングアプリは、その快適で新しい使い方が特徴的です。

 次々と表示される異性の写真を好き・嫌いを左右にスワイプすることで、そのユーザーを判断することができます。

 そのシンプルなUIデザインがユーザーへ質の高いUXを提供しているのです。

◆なぜデザインが重要なのか

 Webの世界でデザインが重要視されだしたのは意外にもごく最近の出来事です。

 Windowsのパソコンが普及し始めたのは90年代で、そのころにはソフトウェアを開発できる企業はほとんどありませんでした。そして使う人もパソコンの操作に直接関わっている人が多いという理由から、どちらかというとデザインよりもどれだけ高度なことができるかが重要視されていました。

 その後、2007年にiPhoneの登場に始まり、ソフトウェア市場が拡大し、多くの企業がスマホアプリを開発するようになりました。コンピュータが普及し始めたころとの決定的な違いは、パソコンを使ったことがない人でもインターネットに触れるようになったことでしょう。

 その結果、ライトユーザーにも扱いやすい直観的に操作できる優れたUI/UXデザインのアプリケーションの需要がシフトして行き、機能性に優れたニッチなヘビーユーザー向けのアプリケーションとのすみわけが進みました。

 こうして今では、ライト層も利用するアプリにおいて、デザインは大変重要な要素となっています。

 アプリを開発することにとって機能とデザインはひとつのセットです。

 最近では、AI(人工知能)やbot(ボット)が登場し、何ができるのか、どんな最新テクノロジーなのかといったところに注目されがちですが、当然一般公開される時には誰でも簡単に使えるようなアプリにしなければなりません。誰でも使えるようなアプリにするためには、「説明しなくても使い方が分かる」「使っていて心地いいな、と思ってもらえる」デザイン性が必要不可欠になります。

 言い換えれば、どれだけ最新の機能が組み込まれていてもその使い方が分からなければ、二度と使ってもらえないかもしれません。もちろん最初から100%完璧なデザインになることはなく、ユーザーからのフィードバックを参考にしながら改善していくものですが、改めてデザインの重要性を知っておきましょう。

◆まとめ

 デザインはアートと同じだと認識されることも多々あるでしょう。しかしこの2つは決定的に違うものです。

 アートは感覚を頼りに自己表現をするものですが、デザインは問題解決をするためにあります。つまり「なぜこの色なのか」「なぜこの配置なのか」といった質問に対しての答えがなければデザインとは呼べません。

 ロジックを組み立てることがとても重要です。

 生まれ持った先天的なセンスではなく、とても理論的な要素であることを知っておく事がデザインを理解する第一歩になるはずです。

<文/TechAcademyマガジン編集部>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:1/12(木) 16:21

HARBOR BUSINESS Online