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「口内フローラ」のバランスが乱れると、全身の病気を招く!?

OurAge 1/17(火) 17:20配信

「腸内フローラ」と同じように、「口内フローラ」が存在しているのはご存知だろうか?腸内に善玉菌と悪玉菌、日和見菌がすんでいることはお馴染みだが、実は口の中も同じなのだ。鶴見大学歯学部探索歯学講座教授の花田信弘さんにお話を伺った。

「口内には約700種、約100億個もの細菌がすんでいます。この細菌の集合体が口内フローラ。個人差はあれど、このうちの約7割が、善玉菌や、状況に応じて善玉菌にも悪玉菌にもなる日和見菌。残りの3割が歯周病菌や虫歯菌などの悪玉菌です」

悪玉菌がいても善玉菌が7割以上のバランスを保っていれば口腔内の健康は維持できるそうだが、歯周病や虫歯があると歯周病菌や虫歯菌などの悪玉菌が増殖し、歯の表面にはりついて歯垢(プラーク)に。

「これがバイオフィルムという悪玉菌の塊を作り、どんどん増殖。この状況が全身の病気を招く可能性もあるのです」

口内の悪玉菌が血管に入り、全身の病気の元になってしまうこともある、と花田さん。腸内細菌と違い、口の中の細菌は血管内に侵入することがあるというのだ。

「体の中で唯一、菌が簡単に血管内に入り込める場所があり、それが虫歯の穴と、歯と歯茎の境目の歯肉溝です。歯肉溝は健康な歯肉なら1~2mm程度ですが、傷ついたり炎症を起こして弱くなると溝が深くなります」

これらの場所から細菌が血管に入り込んで、全身を巡ってしまうという。

「すると血管で炎症が起き、動脈硬化を引き起こし、それを引き金に脳や心臓の血管で血栓ができると脳梗塞や心筋梗塞に。脳の血管がさらに詰まると認知症を招く場合も。そのほかがんやリウマチ、糖尿病などにも口内の悪玉菌の血管への侵入が関与していることがわかっています」

口内細菌の血管への侵入ルートが、虫歯の穴と歯肉溝。歯肉溝が4mm以上になると歯周ポケットとなり、ますます菌が侵入しやすくなってしまうそうだ。たかが虫歯、歯周病、なんて決して侮るなかれ。あなたの口内フローラ、大丈夫?

最終更新:1/17(火) 17:20

OurAge