ここから本文です

「浦和が優勝できない理由」を潰す。遠藤航が始めた、チーム改造計画。

Number Web 2/16(木) 17:01配信

3バックとダブルボランチには、ほとんど競争がない。

 自己の成長と夢は、プロ選手にとって絶対に必要なものだ。だが、遠藤がボランチを希求するのはそれだけではなく、チームに競争をもたらすという意味合いも大きいように見えた。

 攻撃陣では苛酷なサバイバルが繰り広げられているが、守備陣は槙野智章、遠藤、森脇良太の3バック、阿部と柏木のダブルボランチに競争はほとんど存在しない。連係が深まって阿吽の呼吸でプレーできるメリットはあるが、競争がなくなれば慣れや甘えが出て、プレーに対する厳しさが失われることもある。

24歳で「30歳おめでとう」と祝福されるおっさんぶり。

 おそらく遠藤はそのちょっとした緩みを感じたからこそ、あえてボランチへの挑戦を宣言し、波風を起こそうとしているのだろう。

 「やっぱり優勝したいですし、今年は全部のタイトルを獲りたいですからね。そのためには大事な試合に勝てる勝負強さ、自分への厳しさが必要だと思うんで」

 2月9日に24歳になったばかりだが、チームメイトには「30歳おめでとう」と祝された。普段は優しいおっさんキャラが定着してもいる。

 しかし今シーズン、ピッチではあえて鬼になる覚悟なのだろう。遠藤が浦和に移籍してきた目的は優勝することであり、そのためにチームに貢献すること。24歳だが厳しく、“口うるさいおっさん”的な存在になってチームを引っ張ることができれば、その目的はきっと果たせるはずだ。

(「話が終わったらボールを蹴ろう」佐藤俊 = 文)

3/3ページ

最終更新:2/17(金) 12:56

Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

922号
2月23日発売

特別定価600円(税込)

三浦知良、50歳 まだやるよ。

三浦知良「たったひとつのことを続ける尊さ」
三浦知良×中田英寿「40歳の選択、50歳の主張」